習氏来日へ協力継続 日中首相会談 北制裁の認識一致

2019年11月5日 02時00分

中国の李克強首相(右)と握手する安倍首相=4日、バンコク郊外で(代表撮影・共同)

 【バンコク=中根政人】安倍晋三首相は四日午前(日本時間同日午後)、タイ・バンコク郊外で中国の李克強(りこくきょう)首相と会談し、来春に予定される習近平(しゅうきんぺい)国家主席の国賓来日に向けて協力を続けることを確認した。北朝鮮による相次ぐ弾道ミサイル発射について、国連安全保障理事会の制裁決議の完全履行が重要との認識でも一致した。
 両首相の会談は昨年十月下旬に北京で行われて以来、約一年ぶり。
 安倍首相は「日中の協力は確実に発展している。習氏の国賓訪日を、日中新時代にふさわしい有意義なものとしたい」と強調した。
 李氏は日中関係が「正常な軌道」に戻ったことを歓迎し、自由貿易体制や多国間主義など「共通の利益」を守っていくと語った。中国が議長国を務め、十二月下旬で調整している日中韓三カ国の首脳会談を、中国四川省の成都で開く考えも伝えた。
 安倍首相は、反政府抗議活動が続く香港情勢について「大変憂慮している」として、自制と対話による平和的な解決を改めて要求。南シナ海の非軍事化の重要性も訴えた。北海道大の男性教授を含む邦人拘束を巡っては、中国側の前向きな対応を促した。
 首相は中国公船による沖縄県・尖閣諸島周辺の領海侵入を巡って適切な対応や、東京電力福島第一原発事故による日本産食品の輸入規制撤廃も求めた。日本政府によると、李氏は「従来の立場に基づく発言」にとどめた。

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