「れいわ新選組」の国会議員 「政党要件」満たすのになぜ質問できない? 21日に会期末

2021年12月20日 06時00分
 先の衆院選で3議席を獲得し、所属議員が衆参両院で5人となったれいわ新選組は、臨時国会では、各党代表質問などで岸田文雄首相や閣僚に質問する機会がないまま、21日の会期末を迎える見通しです。5人の所属議員がいると、公職選挙法上は国政選で比例代表に候補者を出せる「政党要件」を満たしますが、国会では質問機会が他の主要政党に比べて限られるのはなぜでしょう。質問に関する国会の仕組みを整理しました。(村上一樹)

◆少数政党に「会派」の壁

  代表質問とは。
  首相は毎年1月の通常国会冒頭で施政方針演説を、それ以外の臨時国会などで所信表明演説を衆参両院本会議で行います。演説に対し与野党の党首や幹事長らが首相らの見解をただすのが代表質問です。
  質問するには条件があるのですか。
  衆院では、議院運営委員会に委員を出す会派が質問するのが通例です。委員は各会派の所属議員数の比率に応じ選任されます。自民党や立憲民主党など議員が多い党の会派は複数の委員がいますが、3人のれいわは委員がいません。参院は、新政権発足時や通常国会は5人以上、それ以外の臨時国会などは10人以上の会派に限られます。

れいわ新選組の山本太郎代表

  ほかに質問の機会はないのですか。
  補正予算案を審議する予算委員会では、与野党各会派が首相と全閣僚に1問1答形式で質疑を行っています。ただ今国会は質疑が衆参で各3日間と限られ、衆参両院で委員の配分がないれいわには、質問時間の割り当てがありませんでした。会期が長い通常国会では、野党内の調整で割り当てが回ってくることも考えられます。
  他の委員会は。
  衆院は総務や経済産業などの委員会で質疑がありましたが、れいわの議員は所属していません。参院も、質疑がある委員会の委員ではなく、質問に立つ予定はありません。

◆「質問主意書」を武器に

  これでは質疑の機会が少なくないですか。
  山本太郎代表は「国会質疑以外に質問主意書もある」と話しています。質問主意書は、法案や政策の疑問点を文書で政府にただすものです。国会議員なら党や会派にかかわらず国政全般を問うことができるため、少数政党に有効な手段となります。提出は国会の会期中のみ可能で、政府は7日以内に答弁を作成し、閣議決定します。

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