国立劇場 1月初春歌舞伎「南総里見八犬伝」 尾上菊五郎が犬山道節役

2021年12月24日 07時35分

「南総里見八犬伝」に出演する(左から)尾上菊之助、中村時蔵、尾上菊五郎、尾上松緑=東京都千代田区で

 来年一月の東京・国立劇場は、初春歌舞伎公演「通し狂言 南総里見八犬伝(なんそうさとみはっけんでん)」。原作は、江戸後期に曲亭馬琴(きょくていばきん)が執筆した伝奇小説の大作だ。中心人物の一人の犬山道節(どうせつ)役で、全体の監修も務める尾上菊五郎(79)は「馬琴が長々と書いた本をいかに緊張感を持って務めるかが大事。面白く創り上げて、『また歌舞伎を見たい』という気持ちになっていただけるような作品にしたい」と意気込んだ。
 国立劇場の初春歌舞伎は、世相を織り込んだ演出が見どころの一つになっている。どんな時事ネタを考えているかを問われると、菊五郎は「どんなのがはやっているのか聞きたいぐらい。道節はちょっと『ビッグボス』的な面があるが…」と、プロ野球日本ハムの新庄剛志監督の愛称に言及。ただ、「横文字は入れにくい」として、「できるものがあれば取り入れたい」と言うにとどめた。
 室町時代を舞台に、安房国(あわのくに)(千葉県南部)の大名、里見家の再興のために、八人の勇士「八犬士」の活躍を描く。道節以外の八犬士のうち犬坂毛野(けの)を中村時蔵(66)、犬飼現八を尾上松緑(46)=網乾左母二郎(あぼしさもじろう)との二役、犬塚信乃(しの)を尾上菊之助(44)がそれぞれ演じる。
 公演は三〜二十七日(十二、二十日は休演)。国立劇場チケットセンター=(電)0570・079900。 (谷岡聖史)

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