韓国政府、朴槿恵前大統領を「恩赦」へ 収賄罪などで収監4年8カ月、健康状態を考慮 

2021年12月24日 10時49分
朴槿恵・前韓国大統領(AP)

朴槿恵・前韓国大統領(AP)

 【ソウル=木下大資】韓国政府は24日、収賄罪などで服役中の朴槿恵パククネ前大統領(69)を31日付で特別赦免(日本の恩赦に相当)すると発表した。来年5月まで任期を残す文在寅ムンジェイン大統領が、朴氏の健康状態などを考慮して判断したとみられる。
 朴氏は11月下旬からソウル市内の病院に入院中。肩や腰の持病があるほか、精神的に不安定な状態で精神科の治療を受けていた。東亜日報によると、政府は朴氏の刑執行停止を検討したが、朴氏が執行停止を申請しなかったため、赦免の方針に変わったという。
 韓国では新年や光復節(8月15日)に合わせ、大統領権限による特別赦免の制度がある。文政権の発足以降、政治家が対象に含まれるのは異例だ。朴範界パクボムゲ)法相は「過去の不幸な歴史を乗り越えて国民が大和合を成し遂げ、コロナ禍を克服して未来に向けて新たな一歩を踏み出す契機とするため」と述べた。
 朴氏は、側近らを通じて長年の友人に機密情報を漏えいしたり、友人が実質的に支配する財団に韓国ロッテグループから巨額の資金を拠出させたりするなどのスキャンダルで、2017年3月に民主化以降初の大統領弾劾が成立し、罷免された。収賄罪などで懲役22年が確定し、約4年8カ月にわたって収監されている。
 一方、朴氏と同様、収賄罪などで収監中の李明博イミョンバク元大統領(80)は赦免の対象から除外された。

関連キーワード


おすすめ情報