東京都がオミクロン株の市中感染を初確認 都内クリニックの医師、渡航歴無し 濃厚接触者の5人は陰性

2021年12月24日 14時06分

定例会見で感染不安がある人らへ無料検査を呼び掛ける東京都の小池百合子知事=24日

 東京都の小池百合子知事は24日、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の感染者を新たに4人確認したと発表した。このうち都内のクリニックに勤務する医師は、海外渡航歴がなく、感染経路が不明で、市中感染とみられる。東京都による市中感染の確認は初めて。
 小池知事によると、医師は診察中、フェイスガードとマスクを着用し、感染対策をしていた。これまでの調査で、勤務先の人ら5人を濃厚接触者と認定。いずれも無症状で、PCR検査は現在のところ全員陰性という。医師に受診した人たちは診察時間も考慮し、濃厚接触者には該当しないと判断している。ただ、知事は「オミクロン株の特徴を踏まえますと、積極的な疫学調査を幅広に行うべきと実践している」と述べた。
 医師を除いたオミクロン株の感染者3人は、いずれも海外渡航歴がある。

◆1月末まで無症状の人向けに無料検査

 都としての市中感染の初確認を受け、小池知事は、検査態勢を強化する考えを示した。発熱やせきなどの症状がある人向けには「ぜひ積極的な受診をお願いしたい」と呼び掛ける一方、無症状の人向けの無料検査を12月25日~1月31日に実施すると表明。対象は都民で「感染不安を抱える方、感染不安を解消したい事情がある方」といい、「来週には180カ所で1日約3万件の検査ができるようになります」と説明し、検査キットを紹介した。
 年末年始の医療体制では、都内の約1200件の医療機関が年末年始に分担して、発熱患者らの診療にあたる予定という。都はウェブサイトで診療を担う医療機関を公開する。また、年末年始の相談窓口として新型コロナ・オミクロン株コールセンター=電0570・550・571=なども設ける。

年末年始の相談窓口(YouTubeより)

 小池知事は、感染拡大防止に向けた都民らの協力の必要性も強調し、「体調がすぐれない場合は外出を控えて」「寒い時期でもこまめな換気を」などとする首都圏の1都3県からの共同メッセージを紹介。「大切な人と集まる機会が多い年末年始だからこそ、特に感染防止対策を徹底していきましょう。思いやりの気持ちを持って行動しましょう」と呼び掛けた。

1都3県で取りまとめた住民向けのメッセージ(YouTubeより)

 オミクロン株の市中感染を巡っては、大阪府と京都府がそれぞれ、市中感染とみられる感染者を確認したと発表。政府の新型コロナ感染症対策分科会の尾身茂会長は23日、市中感染について「既に複数のスポット(地点)で起きていると考えられる」と述べ、感染拡大の防止に向けて「帰省や旅行は慎重に検討してほしい」と呼び掛けた。

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