今さら人に聞けない…フィギュアスケートの羽生結弦が挑戦する4回転アクセルって何?

2021年12月24日 17時55分

公式練習で調整する羽生結弦=いずれもさいたまスーパーアリーナ

 フィギュアスケートの北京冬季五輪代表選考会を兼ねる全日本選手権が、23日からさいたまスーパーアリーナで開催されている。1988年のNHK杯で伊藤みどりが女子史上初めて成功させ、浅田真央が2010年バンクーバー五輪で女子最多のギネス記録となる1大会3度成功させたことで知られるトリプルアクセル。今大会、羽生結弦(27)=ANA=が前人未到の4回転アクセルを成功させるかどうかに注目が集まっている。「ジャンプは見分けが付かない」「採点競技は基準が分からなくて苦手」という人にも、「これだけ覚えたらフィギュアスケートを見るのがちょっとおもしろくなる」というアクセルジャンプについて知ってもらいたい。(デジタル編集部・竹村和佳子)

◆6種類のジャンプの最高峰

 この「アクセル」というのはジャンプの種類の1つ。フィギュアスケートのジャンプは6種類あり、難度の順に並べるとこのようになる。
 右の数字は基礎点で、2回転はダブル、3回転はトリプル、4回転はクワドラプルという。つまり、トリプルアクセル(3A)というのは3回転ジャンプの中で最も難しい種類で、一番やさしい3回転トーループ(3T)に比べると倍近い点数を1発で取ることができる。よく「3回転半」とも表記されるので、アクセルを「半分」という意味だと勘違いしている人もいるが、アクセル・パウルゼンというノルウェー選手が考案した飛び方ということでついた名だ。

◆踏み切る時の向きで見極め

 それぞれのジャンプを見分けるのは難しいが、アクセルジャンプだけはちょっと慣れるとほとんどの人が分かるようになる。なぜなら、アクセルだけが飛ぶ時の体の向きが違うからだ。
 氷から飛び上がる時のため、フィギュアスケートの靴の下に付いている金属部分「ブレード」のつま先はギザギザになっている。それが前向きに着地すると氷に引っ掛かって危険だったり滑りが止まって美しくないなどの理由から、すべてのジャンプは後ろ向きに下りるようになっている。アクセル以外の5種類のジャンプは背中の方向に向かって助走して、飛んで回転した後も背中の方に向かって降りる。
 アクセルジャンプだけは前向き、進行方向を向いて踏み切るが、着氷する時は他のジャンプ同様後ろ向きなので、半回転多く回らないといけない。このため最高難度になっていて、選手によって得手不得手があるようだ。
 フィギュアスケートの男女シングル競技にはショートプログラム(SP)とフリーの2種目があり、その合計点で順位を決める。SPは必ず7つの要素(ジャンプ3、スピン3、ステップ)を入れて、2分40秒の演技を構成する。ジャンプ3要素のうちの1つが「2回転以上のアクセルジャンプ」なので、全選手が必ず1度はトライするSPを見ていれば、アクセルだけは見分けられるようになるだろう。
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