新型コロナ 「生活できない」非正規の親悲鳴 相談窓口 電話相次ぐ

2020年2月29日 02時00分

非正規労働者からの電話に応対する相談員=28日、東京都葛飾区で(岩本旭人撮影)

 政府の要請で全国の小中高の多くが週明けから休校となり、子育て中の働く親の不安が増している。とりわけ非正規労働者は休業手当もなく「どう生活していけばいいのか」と嘆く。労働問題の専門家は「非正規への差別が新型コロナを機に、より露骨になっている」と指摘し、手当の支給などの施策を事業者や政府に求めている。
 「正社員には在宅や時差出勤が認められるが、私たち契約社員には何の賃金保障もない」。東京都葛飾区の労働組合「ジャパンユニオン」が開設した新型コロナに関する労働相談窓口では、非正規労働者からの相談が百件を超えた。
 訪問看護を行う非正規社員からは「休校は困る。『有給休暇を取りたい』と言っても、取ることができる雰囲気ではない」という相談が寄せられた。同ユニオンの矢部明浩書記長は「正社員は休業手当で守られるが、非正規は働いた分しか給与がもらえない。非正規差別がより厳しくなっている」と問題視。学校が休校となる週明け以降、相談はさらに増えるとみて、平日午前九時~午後五時に相談窓口=電03(3604)1294、03(3604)5983=を開設し続ける。
 非正規労働者が個人加入する「派遣ユニオン」の関根秀一郎書記長は、三月七~八日に開設予定の「同一労働同一賃金ホットライン」=電050(5808)9835=で、急きょ新型コロナに関する相談も受け付ける考え。関根氏は「休校が始まれば相談がさらに多くなる」と予測する。 (石川智規)

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