「鎌倉殿13人の合議制」メンバー 来年の大河に登場の和田義盛で地域おこし ゆかりの裾野市下和田地区 住民有志「知ってもらうチャンス」

2021年12月27日 07時40分

設置した案内板について説明する杉本明義会長(中央)ら「下和田の歴史を伝える会」メンバー=裾野市で

 鎌倉時代、源頼朝の没後に確立した「十三人の合議制」のメンバーだった御家人、和田義盛(一一四七〜一二一三年)ゆかりの地として、裾野市下和田地区の有志住民がグループを結成して義盛にちなんだ地域おこしに取り組んでいる。グループのメンバーは「下和田を住民が誇りを持ち、歴史ファンも訪れたくなる地域にしたい」と話す。(藤浪繁雄)
 義盛は頼朝の挙兵に参加。一連の源平の合戦で武功を立て、幕府を開いた頼朝から軍事や警察職務のトップとなる侍所(さむらいどころ)別当を命じられた。頼朝亡き後、集団指導体制を敷いた十三人の有力御家人の一人として名を連ねたが、一二一三年に執権北条義時に反旗を翻した「和田合戦」に敗れて絶命した。来年のNHK大河ドラマにも登場する。
 現在の裾野市北部の下和田地区は当時、鎌倉から箱根の峠を経た街道筋で、和田一族の生き残り組が逃れ暮らしたという説が伝えられている。最近はそうした地域のゆかりや義盛を知らない住民も増え、祭礼や伝統行事などの運営も難しくなってきているという。
 こうした状況に二〇一九年、住民有志が「下和田の歴史を伝える会」を結成、義盛にちなんだ地域活性化策に思案を重ねている。交通の要衝だったと思われる場所に義盛と和田一族についての案内板を設置したり、講演会を開催したりと地道に活動している。
 同会会長で会社員の杉本明義さん(54)は「地域の若い世代に下和田への興味を持ってほしいし、ドラマでも描かれる人物なので全国の人にも知ってもらうチャンス。発信を続けたい」と力を込めた。
 杉本さんは来年一月八日、同市生涯学習センターで開催の歴史雑学講座で、「和田義盛と裾野市」と題して講演する。

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