中東安定へ役割求める 首相、イラン大統領に

2019年9月25日 16時00分
 【ニューヨーク=新開浩】安倍晋三首相は二十四日午前(日本時間二十五日未明)、イランのロウハニ大統領と米ニューヨークで会談した。首相はサウジアラビアの石油施設攻撃に関して「イランには地域の平和と安定へ建設的な役割を果たしてほしい」と述べ、中東地域の緊張緩和に取り組むよう求めた。
 サウジ攻撃を巡っては、イエメンの親イラン武装組織フーシ派が直後に犯行声明を出し、イランは関与を全面的に否定。
 一方、トランプ米政権はイランが攻撃主体だと主張し、英仏独の首脳も米国に歩調を合わせてイランを非難する共同声明を出している。
 首相は会談で「フーシ派による攻撃との見方を疑う指摘が数多く出ている」と強調。イランの名指しは避けつつ、欧米の見方に同調姿勢を示し、緊張が増す中東情勢への懸念を伝えた。
 さらに「中東から原油の八割以上を輸入する日本にとって、航行の安全確保は極めて重要だ」と指摘。中東・ホルムズ海峡の航行安全の確保に沿岸国として責任を果たすよう促した。
 ロウハニ師は「地域の安全保障はイランにとっても重要で、協力して対処したい」と応じた。ホルムズ海峡の周辺諸国が地域の安定のために連携する新たな安全保障の構想を国連総会の一般討論演説で説明する考えを示した。
 イラン核合意に関しては、首相はイランによる履行停止に懸念を表明。ロウハニ師は米国の核合意離脱への対抗措置との立場を重ねて表明した。

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