サウジ攻撃、主体に触れず 国連演説 首相「卑劣な犯罪」

2019年9月25日 16時00分

24日、米ニューヨークで国連総会の一般討論演説を行う安倍首相=共同

 【ニューヨーク=新開浩】安倍晋三首相は二十四日夜(日本時間二十五日午前)、米ニューヨークで国連総会の一般討論演説を行い、サウジアラビアの石油施設攻撃について、実行主体には触れず「国際経済秩序を人質にする卑劣極まる犯罪だ」と厳しく非難した。その上で、米国などから攻撃への関与を指摘されているイランには「英知に基づく行動を求める」と慎重な対応を促した。
 首相は、六月のイラン訪問の際に会談した最高指導者ハメネイ師が核兵器について「持たず、造らず、使わない」と明言したことに言及。核合意の順守を念頭に、こうした考えを「貴いものと思う」と評価した。伝統的な友好国であるイランへの批判は避け、対立する米国とイランの仲介努力を続ける考えとみられる。
 北朝鮮情勢では、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長と三度会談したトランプ米大統領を支持。北朝鮮による日本人拉致問題の解決に向けて「私自身、条件を付けずに金委員長と直接向き合う決意だ」と、日朝首脳会談を目指す考えを示した。拉致、核、ミサイルなどの問題解決後に国交正常化を目指す方針についても「不変の目標だ」と強調した。
 首相は、二〇二二年の国連安全保障理事会の非常任理事国選挙に立候補すると説明。「国連には安保理の変革を主眼とする構造改革が必須だ」と国連改革の必要性を訴えた。
 女性活躍に関しては「全ての女児や女性に質の高い教育を推進する」と述べ、アフリカなどでの貧困解消や教育支援に積極的に取り組む方針を説明した。

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