<新型コロナ>中国景況感 過去最悪 2月 リーマン直後下回る

2020年2月29日 16時00分
 【北京=共同】中国国家統計局と中国物流購買連合会は二十九日、二月の景況感を示す製造業購買担当者指数(PMI)が三五・七だったと発表した。前月から一四・三ポイントの急落。好不況を判断する節目の五〇を四カ月ぶりに下回り、記録が確認できる二〇〇五年一月以降で過去最悪となった。 
 肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの影響で生産活動が停滞を余儀なくされ、先行きに対する企業の不安感が一気に高まった。リーマン・ショック直後の二〇〇八年十一月の三八・八を下回った。
 物流購買連合会は、企業の再開が遅れ、サプライチェーン(部品の調達・供給網)が打撃を受けたと指摘。「市場の需要と生産が目に見えて収縮した」と異例の強い調子で危機感を示した。内訳を見ると、生産動向を示す指数が前月の五一・三から二七・八まで落ち込んだ。新規受注も二二・一ポイント下落した。自動車や化学繊維分野の苦境が目立つ。
 サービス分野への打撃も深刻で、製造業と非製造業の指数をまとめた総合景況感指数は二八・九だった。
 国家統計局は大規模な製造企業の再開率は八割を超えたとしている。
<製造業購買担当者指数(PMI)> 中国国家統計局が企業の購買担当者に新規受注や雇用についてアンケート調査した上で算出、毎月末に発表している。中国の景気動向を占う重要な指標。50を節目に、上回れば生産活動の拡大、下回れば縮小を示す。米中貿易摩擦が激化した2019年5月から10月にかけては6カ月連続で50を割り込んだ。英調査会社IHSマークイットも独自調査の製造業PMIを毎月公表している。 (共同)

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