肺炎警戒 世界株安続く 東証終値2万2000円割れ

2020年2月28日 02時00分

4営業日続けて下落した日経平均株価の終値を表示するボード=27日午後、東京都中央区で

 二十七日の東京株式市場は、引き続き新型コロナウイルスによる肺炎(COVID(コビッド)19)による影響が懸念され、四営業日連続で下落した。日経平均株価(225種)の下げ幅は計一五〇〇円を超え、終値は昨年十月以来四カ月半ぶりに二万二〇〇〇円を割った。米国市場も二十六日まで五営業日連続で計二〇〇〇ドルを超える下落を記録し、アジアや欧州も軟調。世界的な株安が続いている。
 日経平均株価(225種)の終値は前日比四七七円九六銭安の二万一九四八円二三銭だった。取引時間中に下げ幅が五八〇円を超える場面もあった。
 新型ウイルスをめぐっては、拡大防止策のあおりで人とモノの動きが停滞し、すでに製造業や小売りなど幅広い業種が影響を受けている。さらに、安倍晋三首相が二十六日に人が集まるようなイベントを二週間は自粛するよう要請し、急きょコンサートが中止されたり博物館が閉鎖されるなど事態は深刻化している。
 また、ロイター通信が、国際オリンピック委員会(IOC)の委員が東京五輪の延期の可能性に言及したと報じるなど、開催を危ぶむ観測も広がり、軟調なアジア各国の市場の中でも特に下落が目立つ。
 二十七日のニューヨーク株式市場のダウ工業株三十種平均も、肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を背景に続落して始まり、前日からの下げ幅が一時六〇〇ドルを超えた。ダウ工業株三十種平均は午前九時四十五分現在、前日比五二六・三六ドル安の二万六四三一・二三ドルをつけた。欧州株なども大幅下落し、世界株安の連鎖が止まらない。
 ニッセイ基礎研究所の矢嶋康次チーフエコノミストは「新型ウイルスの問題がどこまで深く、長くなるのかがまだ分からず、株価の底が見えない状態だ」と分析した。

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