上野政務官辞任 在留資格「口利き」は否定

2019年8月29日 02時00分

上野宏史厚労政務官

 上野宏史厚生労働政務官(48)=自民、衆院比例南関東=は二十八日、外国人労働者の在留資格取得を巡る「口利き」疑惑が週刊文春で報じられたことを受け、政務官を辞任した。上野氏が辞表を提出し、政府が持ち回り閣議で決定した。後任は九月の内閣改造に合わせて決める見通しだ。
 上野氏は事務所を通じてコメントを発表し「法令に反する口利きをした事実はない」と報道内容を否定。「政務官の立場にあることで誤解を招きかねないとの指摘もあり、辞職することとした」と説明した。
 野党は上野氏が説明責任を果たしていないとして秋の臨時国会で追及する構えだ。立憲民主党の長妻昭代表代行は「まだ昭和のような政策をゆがめる動きが政権中枢にあることに驚きを禁じ得ない」と国会内で記者団に述べた。
 週刊文春によると、上野氏は東京都内の人材派遣会社が在留資格を申請した外国人に関し、在留資格認定証明書を迅速に交付するよう法務省に働き掛ける見返りとして、現金を受け取ろうとしたとされる。
 上野氏は経済産業省出身で参院当選一回、衆院当選二回。昨年十月に厚労政務官に就任した。安倍政権が進める外国人労働者の受け入れ拡大に関し、外国人技能実習制度の運用弾力化に向けた検討会のトップを務めていた。
 安倍政権では、今年四月に当時の桜田義孝五輪担当相、塚田一郎国土交通副大臣が不適切な発言で引責辞任している。

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