「水際対策での時間稼ぎは焼け石に水」ワクチン3回目接種を急ぐ 山中竹春・横浜市長インタビュー

2022年1月5日 07時27分

インタビューに応じる山中市長=横浜市役所で

 横浜市の山中竹春市長は新年にあたり、本紙の取材に応じた。県内でも新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン株」の市中感染が出る中、ワクチンの三回目接種を急ぎたい考えを強調。経済回復に向け、米軍上瀬谷通信施設跡地(瀬谷・旭区)や山下ふ頭(中区)の再開発について「立地の特性を生かし、横浜経済をけん引できるものを目指していく」と述べた。
 山中市長は新型コロナの第六波に備え、海外のデータなどを参考に「専門病院開院や変異株を特定するゲノム解析を行う体制整備をしてきた」と強調。オミクロン株の感染拡大を踏まえ、「水際対策での時間稼ぎは焼け石に水。ワクチンの三回目接種が先だ」との考えを示し、接種の前倒しを進めたい考えを示した。
 米軍上瀬谷通信施設跡地では、二〇二七年三〜九月に国際園芸博覧会(花博)が開催予定。だが、市は花博開催前に跡地と相模鉄道瀬谷駅周辺を結ぶ新交通システムの開業を断念した。山中市長は「来場者をどう会場まで効率的に運ぶか、代替案を至急検討している」としつつ、花博後の街づくりに合わせて「交通アクセスを充実していくことが大変重要だ」と述べた。
 市は花博開催後にテーマパーク誘致も計画し、民有地の所有者らでつくるまちづくり協議会と協議している。山中市長は「基本的に協議会が自らの土地の活用に向けて検討してきたものは尊重したい。横浜の西の玄関口にふさわしく、横浜経済をけん引できるものの検討を進めたい」と話した。
 また、昨年末から市民の意見募集を開始したカジノを含む統合型リゾート施設(IR)誘致予定地だった山下ふ頭の再開発について、山中市長は「広く意見を伺う方針は揺るぎない。市民の意見を聞きながらゼロベースでつくっていく」と述べた。(丸山耀平)

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