岸谷 香《東京 MY STORY》その後の年末年始の過ごし方(千代田区/日本武道館・後編)

2022年1月26日 09時55分

ミュージシャンの岸谷香さんが、東京の街と体験を重ねて綴ります。人生の大半を東京で過ごしてきた岸谷香さんが、それぞれの時代の東京の街模様を、自らの体験や大切な思い出と重ねて書き綴るエッセーです。リアルだからこその共感あふれる連載です。

第8回 千代田区/日本武道館 「その後の年末年始の過ごし方」

 20代の頃はずっと、年始に行われる毎年恒例の日本武道館コンサートの準備に明け暮れた年末を過ごしていた私ですが、プリプリ解散により、1996年のお正月を最後にその恒例行事はなくなりました。
 解散後すぐに結婚した私は、今度は生まれて初めての“夫の実家で過ごす年末年始”がスタートしました。そんな年末年始にも慣れてきた頃に、今度は子供が生まれましたので、一転して子供達と過ごす年末年始に。幼少期の子供達と近所の幼馴染が集まって、我家のベランダで小さな杵と臼でお餅つきをして、みんなで鏡餅を手作りしたり年始には混み合う神社やお寺にお参りに行っておみくじに一喜一憂したり、ある意味イベント満載の大忙しの年末年始を毎年過ごしていました。
 
 12月24日にクリスマスパーティーが終わると、大急ぎでクリスマスツリーを片付け、その代わりに杵と臼を出してきて、使えるようにお掃除して、鏡餅をセットする台(三方)と赤と白の折り紙を使って飾りを子供達と一緒に作り、てっぺんのミカンも良い大きさの物をキープ! そして、お花屋さんから門松が届き、お年玉袋を用意して…。今思うと嵐のような1週間でした。
 お餅つきの日は幼馴染のママ友達ともち米を準備して蒸しあげるのですが、ある年は失敗して柔らかすぎたり、時に少し固くて芯が残ったり。母達も学習してだんだん上手に蒸せるようになりました。子供達も、最初はひとりで杵を持てなかったような子が上手にリズム良くお餅つきができるようになったり、ついてるお餅を返す(合いの手を入れる)お母さんも、最初は子供達の杵で手を叩かれないようにヒヤヒヤでしたがそれもだんだん上手になって、最後の方は心地よいリズムでお餅つきを楽しめるようにまでなりました。ああ、楽しい時代だったなぁ…と今更ながら思います。子供の行事って、今思えば実は親も一緒に楽しんでいたんですよね。あんこ、海苔、醤油、きな粉、大根おろしなど用意して、みんなでつきたてのお餅を食べた思い出は、実は子供達の記憶よりも親たちの記憶に深く刻まれているような気もします。
 ちょっと話がそれますが、皆様子供達のお年玉って、親が管理していましたか!? 今になってママ友達とお年玉の話をすると、子供達が小学校に上がる位までは親が管理していたり、スゴイ人では今でも全て貯金していたり…どうやらダイレクトに子供に渡していた親は珍しいようで。私は幼稚園の頃から、お金の入ったお年玉袋は預かったにしても、使いみちは子供達の自由にしていました。
息子はというと夏のお祭りで景品を取るまでゲームをやりたがったり、クレーンゲームも諦めがつかないタイプで、そんな時にいつもお年玉を惜しげもなく使っていました。その時は本人は鼻の穴を膨らませて、時に一緒にいる友達の羨望の眼差しを浴びながら、ドヤ顔でゲームを続けていましたが、夏も終わり、お祭りの景品ももうどっかにいってしまった頃、例えば、映画を観に行ったりすると、パンフレットだけでは気が済まず(パンフレットは感想文を書くという約束で私が買ってあげていました)映画のキャラクターグッズが欲しくてたまらない訳です。そこでお祭りやクレーンゲームでは我慢していた娘が、お年玉でグッズを買ったり、映画館によくあるグラムで計り売りしているグミやチョコレートのお菓子を好きに選んでいるのを見て、本当に悲しそうにしていました(笑)。そんな息子に「お母さん、お祭りやクレーンゲームで使ったら、映画館でほしいグッズがあってももうお金ないから買えなくなっちゃうよ、いいの!?って言ったよねー。その時いい!って言ったよねー」とグッズやグミぐらい買ってあげたい気持ちを頑張って抑えて『計画的に使う』事を教えようと必死でした。まぁ、その甲斐もなく息子は今でも持ってれば持ってるだけ使う子で、娘は慎重に使う子に育ち…性格だったようです(笑)。
 そんな子供達が大人になり、お年玉は自分で管理、お餅つきもしてくれない、昨年などはコロナの影響で家に帰っても来られなかったので、ポインセチアはひとまわり縮小し、ツリーは出さず、私自身も12月25日は仕事で東京に居ない…。
なんとも変わり果てた年末年始となりました。コンサートも子供達とのイベントもない年末年始、そろそろ楽しいことを見つけないと勿体ないなーという訳で、今年はふるさと納税に初チャレンジしてみようと思っています!!
 
そして何より、昨年よりも笑顔が増える1年にしたいですね!

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次回更新は、2022年2月9日(水)更新予定です。
お楽しみに。
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岸谷 香
1996年5月31日、武道館公演をもってプリンセス プリンセスを解散。
1996年結婚。翌年、奥居香ソロとしてシングル「ハッピーマン」を発売し、ソロ活動をスタート。
2001年子供を授かったことをきっかけに岸谷香に改名。その後13年間は育児を中心とする生活が続いた。2012年、東日本大震災復興支援の為、16年振りにプリンセス プリンセスを一年限定で再結成。
2014年より、ソロ活動を本格的にスタートさせ、数々のライブ活動を実施。
ガールズバンドプロジェクトを立ち上げ、ミニアルバム「Unlock the girls」をリリースしたり、豊洲PITにて、東日本大震災復興支援ライブを行ったりもした。
2021年2月にはミニアルバム「Unlock the girls3-STAY BLUE」を発売。
2021年7月からは「KAORI PARADISE 2021」ひとり弾き語りツアーをスタートした。
お知らせ
レギュラー
・ラジオNHK-FM「岸谷香Unlock the heart」
毎週金曜23:00〜スタート
・ニッポン放送「オールナイトニッポンMUSIC10」
毎月第四水曜日22:00~スタート
LIVE情報
【岸谷香 感謝祭2022】
2022年2月13日(日) 神奈川・KT Zepp Yokohama  
開場16:45 / 開演17:30
[ゲスト]根本 要(スターダスト☆レビュー) / 和田 唱(TRICERATOPS)
チケット料金:全席指定 9,000円(税込・入場時ドリンク代別途必要)
チケット一般発売中!
生配信決定!
配信視聴券:4,000円(税込)
PIA LIVE STREAMにて2月19日までアーカイブ配信あり。
詳細は下記よりご確認ください。
https://w.pia.jp/t/kaorikishitani-pls/ 

【Kaori Kishitani 2022 Live Tour 55th SHOUT!】
5月21日(土) 愛知・名古屋ボトムライン  開場 17:30 / 開演 18:00
5月22日(日) 大阪BIGCAT    開場 16:45 / 開演 17:30
5月28日(土) 宮城・仙台Rensa   開場 16:30 / 開演 17:00
5月29日(日) 東京EX THEATER ROPPONGI 開場 16:45 / 開演 17:30
6月4日(土)  沖縄ライブハウスモッズ  開場 17:30 / 開演 18:00
チケット料金:全席指定 7,700円(税込・入場時ドリンク代別途必要)
※沖縄公演のみオールスタンディング、整理番号順入場
※3歳以上チケット必要
<一般発売>2022年2月26日(土)10:00~

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