県内の岩石が物語る地殻変動のすさまじさ 平塚市博物館が10日まで特別展

2022年1月7日 07時29分

海底で噴出して冷やされ、枕のような形に固まった溶岩(左)=いずれも平塚市で

 平塚市博物館は十日まで、特別展「神奈川の大地−1億年の記憶−」を開催している。主に県立生命の星・地球博物館(小田原市)の最新調査・研究成果を紹介している。
 地球表面を覆う厚さ百キロ程度の岩盤(プレート)が四つも集まる日本は地震や火山が多い。北上するフィリピン海プレートが相模湾で北米プレートの下に潜り込む影響で、県周辺は世界で最も地殻変動の大きい地域の一つになっている。
 フィリピン海プレートに乗る火山島だった丹沢は五百万年前、伊豆半島は百万年前に本州と衝突し、丹沢は押されて隆起し始めた。衝突前の伊豆と本州の海底の凹地を埋めた堆積物の地層は、県西部の足柄山地周辺でみられる。
 大磯丘陵は海の地層と陸の地層が交互に重なり、寒い氷期は陸、暖かい間氷期は海底だったことを示す。氷期は蒸発した海の水が氷として陸にとどまる分、海水が減って海面が下がるためだ。最終氷期の二万年前の海面は、今より百二十メートル低かったという。

展示されているさまざまな岩石

 特別展は県内を八エリアに分け、パネルや岩石、化石、写真の計二百点で解説。マグマが地下深くでゆっくり冷える深成岩の山として世界的に極めて珍しい矢倉岳(南足柄市)の岩石、地殻変動のすさまじさが分かる海のカキが密集した化石(山北町)などを展示している。入館無料。問い合わせは博物館=電0463(33)5111=へ。(西岡聖雄)

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