民主主義を問う1年に

2022年1月8日 07時05分
 明けまして、というには日が過ぎましたが、新年のごあいさつを申し上げます。読者の皆さま、本年も東京新聞そして社説をご愛読いただきますようお願いいたします。
 年明け三日付の朝刊に掲載した「論説特集」では、各論説委員の担当分野を紹介しつつ、今年一年にかける思いや願いを、漢字一文字に込めて語ってもらいました。
 社説は新聞社としての意見ですから、日ごろは委員個人が前面に出ることはないのですが、どんな人物が社説を書いているのか、年頭の一度だけ、読者の皆さんに顔見せしようという趣向です。
 論説室には以前から「論説委員の顔が見えない」との声が届いていましたので、顔写真と名前を掲載することで、少しでも親しみを持って読んでいただければ幸いです。
 早速「東京新聞の社説ファン」という読者から「記者の個性が表れる。今年も毎日楽しみにしている」との声や、別の読者からは「各部門の担当者が顔写真入りで心構えを述べており、強く印象に残った」などのメッセージをいただきました。
 読者の皆さんからの励ましほどありがたいものはありません。読者に共感してもらえる社説を書き続けねば、との決意を新たにしました。
 同時に、女性の論説委員が少なく「がっかりした。理想は半々だが、無理ならせめて男女比六対四に」「少し驚いた。女性の社説担当を増やす方向で考えてほしい」とのご意見もいただきました。
 論説室の仲間となる年代のベテラン記者がまだ少ないという事情はありますが、女性の論説委員を増やしたいとの思いは、指摘をいただいた読者の方々と全く同じです。
 年末年始の各新聞社の社説を読み比べると、本紙を含め民主主義や資本主義、SDGs(持続可能な開発目標)というテーマを取り上げたものが多いように感じました。
 新型コロナウイルスの感染拡大により、民主主義や資本主義が試練にさらされたことと無縁ではないでしょう。
 今年は夏に参院選があり、憲法施行七十五年の節目でもあります。コロナへの対応はもちろんですが、危機的状況にある民主主義をどう立て直すのか、論説委員が大いに議論して、読者の皆さんとともに問い続ける一年にしたいと考えます。 (と)

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