<国会バリアフリー>施設だけでなく 審議のあり方も課題

2019年7月29日 02時00分
 重い身体障害があるれいわ新選組の船後靖彦、木村英子両氏が参院選で当選したことを受け、参院は施設のバリアフリー化や両氏の議員活動を補助する当面の対応を決めた。円滑な議員活動のためには、施設面だけではなく審議のあり方も課題となる。
 木村氏は自由に会話できるが、船後氏は声が出せない。目で文字盤を追って介助者に読み取ってもらうほか、わずかに動かせる歯でセンサーをかんでパソコンを操作し、意思を示す。
 船後氏が本会議や委員会で質問する場合、事前に質問の文章を作っておき、介助者が読み上げる対応は可能だ。政府側の答弁を聴き、その場で追加質問をしようとすれば、発言に時間を要し、十分な質疑ができなくなる恐れがある。
 両氏が少数会派に所属すれば、割り当てられる質問時間は一般に短くなる。船後氏に特例的に多くの時間を配分しようとする場合、どういうルールを導入するのかが課題になる。
 両氏の所属委員会も焦点だ。れいわの山本太郎代表は厚生労働委に所属できるよう与党に配慮を求めている。十七ある常任委の委員は、原則として各会派の所属議員数に応じて割り振られる。両氏が優先的に厚労委に所属できるかどうかは各党派の判断次第になる。
 厚労委では二〇一六年五月、ALS患者の岡部宏生さん(61)が参考人として出席し、意見陳述したことがある。岡部さんは円滑に審議を進めるため、事前に委員に質問要旨を出してもらい、発言内容をまとめるなどの準備をして臨んだ。
 意見陳述では同席したヘルパーが用意した文章を代読。その後、委員六人から質問を受けた。事前に伝えられていなかった質問もあり、委員の割り当て時間を超えたケースもあった。
  (村上一樹)

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