ウクライナ巡る緊張緩和できるか、米ロ対話始まる NATO拡大で溝深く

2022年1月10日 20時26分
昨年の米ロ首脳会談の時に握手を交わしたロシアのプーチン大統領(左)とバイデン米大統領=2021年6月16日、スイスのジュネーブで(AP)

昨年の米ロ首脳会談の時に握手を交わしたロシアのプーチン大統領(左)とバイデン米大統領=2021年6月16日、スイスのジュネーブで(AP)

 【モスクワ=小柳悠志】ロシアが侵攻の構えを見せているウクライナ情勢を巡り、緊張緩和に向けたロシアと米欧による一連の高官協議が9日、始まった。ロシアは北大西洋条約機構(NATO)の加盟国がウクライナなど旧ソ連圏に拡大しないよう要求。米欧は拒否する構えで、両者の隔たりは大きく、難航が予想される。
 初日の9日はロシアのリャプコフ外務次官とシャーマン米国務副長官がジュネーブで協議した。シャーマン氏は、主権国家が同盟国を選択できる自由は国際的な原則だと強調。ウクライナのNATO加盟は、ロシアの意向に左右されないとの考えを改めて示した。
 米国は緊張緩和に向け、ウクライナ周辺での軍事演習やミサイル配備などを互いに制限することを議題にする方針だ。
 一方、リャプコフ氏はロシア通信に「NATOの東方拡大を防ぐ法的保証が必要」と述べ、旧ソ連のウクライナやジョージア(グルジア)の加盟を支持してきたNATO首脳会議の決定の無効化を求める考えだ。
 協議は10日も続き、12日にはNATOとロシア間で、13日はロシアも参加する欧州安保協力機構(OSCE)で話し合う。

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