天津市でオミクロン株市中感染 隣接する北京で冬季五輪開催直前、2日で1400万人PCR検査実施へ

2022年1月10日 21時01分
サッカー場に設置されたPCR検査場に並ぶ人々の写真が新華社から配信された=9日、中国・天津市で(AP)

サッカー場に設置されたPCR検査場に並ぶ人々の写真が新華社から配信された=9日、中国・天津市で(AP)

 【北京=白山泉】中国で新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染が広がっている。8日以降、天津市や河南省で感染が確認された。冬季五輪の開幕を2月4日に控える北京市では既にコロナ対策を厳格化しているが、隣接する天津市で変異株が確認されたことで緊張が高まっている。
 中国メディアによると、天津市で8日、学習塾に勤める女性(29)と、通っている女子児童(10)からオミクロン株感染が確認された。いずれも直近2週間は市外に出ておらず、市中感染とみられる。他の児童や家族にも感染し、9日には40人に広がった。
 天津は北京に高速鉄道で30分と近く、通勤などの往来も多いことから、天津市トップの李鴻忠りこうちゅう書記は9日未明に緊急会議を開き「首都を感染から守る堀を築け」と対応を指示した。全市民約1400万人を対象にしたPCR検査を2日間で行う予定で、北京行きの高速鉄道のチケット販売も中止。北京市側の当局も市境をまたいで通勤する公務員には在宅勤務を要請した。
 一方、中国版ツイッター「微博(ウェイボ)」には、PCR検査のシステムがダウンし、大勢の高齢者が行列をつくって待たされている画像などが投稿されており、現場は混乱している。
 河南省安陽市も10日、2人がオミクロン株に感染したと発表。うち1人は昨年12月28日に天津市を訪れていたとされる。
 北京冬季五輪は開幕まで1カ月を切ったが、新型コロナの影響で、チケットが発売されるかどうかの正式な発表はない。

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