理化学ガラス・実験器具 おしゃれな日常使い提案

2022年1月11日 07時05分

社長の関谷幸樹さん(右)と、妻で店長を務めるりかさん。店内のディスプレーはりかさんが手掛ける=リカシツで

 試験管、ビーカー、三角フラスコ…学校の理科室で見覚えのある実験器具がズラッと並ぶ店内は壮観ですらある。訪れる客は「懐かしい」「この名前覚えてる?」など昔話に花が咲く。
 「リカシツ」は理化学ガラス・実験器具の専門店。とはいえ実験目的で購入する客は2割ほど。多くは、インテリアやキッチン用品として買い求める。2015年のオープン以来、客の要望に耳を傾け、試験管やフラスコに植物を差し入れたり、豆やスパイス入れにしたりと、日常使いするのにイメージしやすいディスプレーも心がける。
 運営は創業89年になる理化学ガラス製品総合問屋の関谷理化(東京都中央区)。少子化による学校の統廃合などに伴い、理化学ガラス職人の仕事も減り、職人志望の若者も減少傾向。そこで広く一般に需要を広げ、職人の技術が生かせる新たな仕事作りを考えたのがきっかけだ。
 「うちはガラスの原材料も販売していますので、職人さんは卸先であり、それを加工したガラス製品の仕入れ先でもある。うちにとって二重に大事な存在なんです」(関谷幸樹社長)
 理化学ガラスは耐熱性が良く熱衝撃に強い。もちろん耐薬品性に優れ、保存容器にも適している。実用的な上、懐かしさを感じる実験器具のビジュアルがおしゃれセンスもくすぐる。

手前真ん中と左が売れ筋1位の取っ手付きビーカー、右が3位のビーカーワイングラス、奥が2位の試験管各種

 売れ筋1位は「取っ手付きビーカー」各種(100ミリリットルで1254円〜)。熱湯を入れても持ちやすいよう取っ手を付けたオリジナル商品。入荷が追いつかないほど人気だ。2位は試験管各種(5ミリリットルで17円〜)。目盛り付きや平底など種類豊富。試験管立て(660円〜)の穴に好みの試験管を差していく買い方が多く「試験管バイキング」と呼んでいる。3位は「ビーカーワイングラス」(100ミリリットルで1958円〜)。ビーカーに足を付けてワイングラスに見立てたオリジナル商品。こちらも入荷すれば即完売する人気商品だ。
 理化学ガラスの可能性が広がり、職人を目指す若者が少しずつ増えつつあるとか。ここは昔と今、理科と家庭が“化学反応”を起こす、アイデアの実験室でもある。 (村手久枝)
 江東区平野1の9の7 深田荘102。13〜17時。月・火・水曜休(不定休あり。公式サイトの休日カレンダーで確認を)。(電)03・3641・8891

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