高齢者虐待、千葉県内で833件 相談・通報は過去最多2007件

2022年1月11日 07時19分
厚生労働省が入る中央合同庁舎第5号館

厚生労働省が入る中央合同庁舎第5号館

 厚生労働省による2020年度の高齢者虐待の調査で、千葉県内の虐待認定件数は833件(前年度比58件増)だった。相談・通報件数は2007件(同176件増)で過去最多だった。コロナ禍で在宅の機会が増えたことが背景にあるとみられる。
 このうち高齢者を世話する家族や親族などの「養護者」による虐待認定件数が797件(52件増)と大半を占めた。認定者数は828人(63件増)で、女性が74%を占め、全体の被害者のうち、6割近くに認知症の症状があった。
 複数回答による虐待の種別では、身体的虐待70.2%、心理的虐待42.6%、介護等放棄19.9%、経済的虐待14.3%、性的虐待0.8%だった。
 虐待者の続柄は、息子が40.4%、夫が22.3%、娘が20.9%だった。
 「養介護施設従事者」などによる虐待は36件(前年度比6件増)で、身体的虐待や心理的虐待、介護等放棄、経済的虐待、性的虐待の順に多かった。
 死亡事例は養護者による虐待で2件2人、養介護施設従事者などによる虐待が1件1人だった。
 県高齢者福祉課の担当者は相談・通報件数が過去最多だったことについて、「高齢者虐待に対する社会的な関心が高まった結果ではないか」と分析している。(山口登史)

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