住民説明会は伐採通告の直前だった…区議会も周知徹底求めていたのに 千代田区神田警察通りのイチョウ並木

2022年1月12日 07時14分

イチョウ伐採について区にただすため住民が開いた会合。一般住民が区から説明を最初に聞いたのはわずか1カ月前の昨年12月だったという=8日、千代田区の神田公園出張所で

 千代田区道の「神田警察通り」に並ぶイチョウ三十二本を区が伐採する問題で、昨年九月に沿道の整備に充てる予算を区議会企画総務委員会が審議した際、委員が「住民にもっとしっかり周知を」と求めたのにもかかわらず、区側が伐採を通告する直前の昨年十二月まで説明会を開かなかったことが、住民の間であらためて問題となっている。
 同委の議事録によると、区担当者は町会長らで構成する「神田警察通り沿道整備推進協議会」を通じて周知していると強調。ただ、並木の維持を求める住民の陳情は議会に毎回のように出されていたことから、自民や公明など保守系議員からも「周知しているなら、なぜ多くの陳情がくるのか」と疑問が噴出した。席上、大串博康副委員長も「温暖化対策をやろうというときにイチョウを切ることに合理性があるか、丁寧に聞かなくちゃだめだ」とくぎを刺していた。
 結局、区が説明会を開いたのは三カ月後の十二月上旬。住民によると、開くきっかけも神田錦町一丁目町会が強く求めたためという。その後、区は同月下旬、今年一月半ばに伐採する方針を通告した。
 住民グループ「神田警察通りの街路樹を守る会」は十一日、再度、樋口高顕区長宛ての要望書を提出。伐採の見直しや一般住民も交えた協議の場を設けるよう求めた。(井上靖史)

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