伝統の盆栽を国内外にPR さいたま市、都内高級ホテルに展示

2022年1月12日 07時40分

ホテルのロビーラウンジに飾られた樹齢450年のクロマツ=ザ・リッツ・カールトン東京で(さいたま市提供)

 さいたま市は東京・六本木の高級ホテル「ザ・リッツ・カールトン東京」で、市の伝統産業の盆栽を展示している。外国人を含むホテル利用者に広く魅力をPRし、市大宮盆栽美術館(同市北区)への誘客にもつなげたい考え。26日まで。(前田朋子)
 期間中は正面玄関や四十五階のホテルロビー、ラウンジなどに、大宮盆栽協同組合加盟の各盆栽園(いずれも同市北区)から作品三十点以上を週替わりで展示する。これまで「門外不出」だった、藤樹園のクロマツ(樹齢約四百五十年)など希少な作品も登場。宿泊者限定で盆栽作り体験のワークショップや、手入れの実演などもする。
 市観光国際課によると、同ホテルの利用者からは「雰囲気が変わって良い」と好評で、写真に収める人もいるという。
 ホテル内の「ザ・ロビーラウンジ」では、ミニチュア盆栽をイメージしたスイーツなどを繊細に皿の上に表現した「Bonsai Afternoon Tea」が楽しめる。ホテルのエグゼクティブペストリーシェフが大宮盆栽美術館を訪れて感銘を受け、メニューを考案した。三月三日まで(二月十一〜十四日を除く)。

盆栽をイメージしたアフタヌーンティーセット

 展示は市のインバウンド(訪日観光客)向けPR計画の一環。主に外資系ホテルに置く計画で、昨年十一月にはJR金沢駅やハイアットセントリック金沢など二ホテル(いずれも石川県)でも展示した。新型コロナウイルスの「オミクロン株」対策で現在は外国人の新規入国が原則禁止されているが、市が誇る伝統産業の魅力を広く知ってもらい、コロナが落ち着いた後の訪問者増を狙う。
 また、後継者不足に悩む盆栽園も多く、展示をきっかけに外国人を含めて若い人に関心を持ってもらい、技術の継承につなげたい考えもあるという。
 同課の担当者は「大宮は盆栽の聖地として知られる。世界的にも影響力のあるザ・リッツ・カールトン東京での展示は大宮盆栽の『すごさ』をわかっていただける機会。ブランディングの向上にもつながる」と期待を寄せている。

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