【詳報】内村航平選手「自分は本当のチャンピオンか疑い続けて…」 引退会見で笑顔も

2022年1月14日 12時21分
現役引退について記者会見する内村航平=14日、東京都内のホテルで

現役引退について記者会見する内村航平=14日、東京都内のホテルで

  • 現役引退について記者会見する内村航平=14日、東京都内のホテルで
  • 2020年12月、体操全日本選手権、鉄棒の演技を終え、ガッツポーズする内村航平
  • 2016年8月、リオデジャネイロ五輪体操男子個人総合で獲得した金メダルを手に笑顔の内村航平
  • 2021年10月、世界体操種目別決勝 鉄棒の演技を終えた内村航平に拍手を送る観客=北九州市立総合体育館で(代表撮影 )
 日本の体操のエースとして活躍し、「キング」と呼ばれた内村航平選手(33)が14日、東京都内で現役引退の記者会見をし、「人生の半分以上を日の丸を背負ってやってこれたのは誇り」と語った。3月12日に東京・渋谷の東京体育館で「最後の舞台」に臨み、6種目を披露すると表明した。

◆「このままだと先が見えないな」

 14日午前10時過ぎ、「栄光の架け橋」のメロディとともにスーツ姿で登場した内村選手。笑顔を見せながら、引退について「あんまり実感はいまのところないです」などと思いを語った。
 昨夏の東京五輪後、福岡県北九州市で10月に開かれた世界体操競技選手権前に「ちょっとしんどすぎたというか、このままだと先が見えないなというのを感じて」と引退を決意したことを明かした。
 世界選手権では、決勝に進んで着地を止めることにこだわったという。内村選手は表情を引き締め、「それをやりきれたので、結果は伴いませんでしたけど、下の世代の選手たちにも『これが体操だ、本物の着地だ』というところを、僕らしいところを最後、見せられたと思うので、そこは良かったかなと思っています」と語った。
 3月の「最後の舞台」の計画は「全身痛い体にむちをうって6種目やろうかなと思っています。『東京オリンピックの代表になるより、苦しいことをやることになるのか』とちょっと憂鬱になっていますけど」と笑いながら打ち明けた。
 開催の理由を問われると、「最後の舞台をやった選手はいなかったので、そういう場を自分でつくって、やる。引退していく選手たちにはスタンダードみたいな、目標にもしてもらいたいというのがあった。結果を残したら、こういうことができると伝えたかった」と体操界を引っ張ってきた第一人者の自負をのぞかせた。
 最後の舞台で6種目を披露するこだわりについても「鉄棒だけやって終わるのも自分が自分じゃない感じがする」と説明。東京五輪は鉄棒に専念したが、「僕はどんな状態でも6種目はやりたいという気持ちがあった。練習もやっていたので、やることは普通だと思っています。あと、心底好きだからというところがある」などと強調した。

◆五輪4大会連続出場

 内村選手は長崎県出身。2008年の北京以降、五輪に4大会連続で出場した。09年からは12年ロンドン、16年リオデジャネイロの五輪での男子個人総合2連覇と世界選手権の6連覇で8年連続の世界一を達成。リオ五輪では団体総合との2冠も成し遂げた。
 メダルは五輪で金3個、銀4個、世界選手権では21個を獲得した。日本体操界初のプロ選手転向もしたが、足首の故障などが相次いだ。21年の東京五輪では鉄棒の1種目に専念して臨み、予選落ちだった。
▶次ページ:主な質疑応答「極めるとかの次元よりもっと上、行きたい」
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