3.11被災着物のパッチワーク 石巻に2000枚寄付へ 立川であす記録作業 ボランティア募集

2022年1月14日 07時13分

パッチワーク作品の一つを紹介するしおみさん =立川市で

 東日本大震災で被災した宮城県石巻市の着物の端切れを使ったパッチワーク作品が二月、同市に初めて寄付される。震災直後に立川市民らが始めた活動で、国内外から寄せられた二千枚が十一年ぶりに故郷に戻る。十五日には、パッチワークを組み合わせてタペストリーにする作業が、立川市の立川公園ガニガラ広場で行われる。主催者は当日のボランティアを募集している。(佐々木香理)
 活動は立川市の音楽プロデューサーしおみえりこさん(69)が「できることをできるだけプロジェクト」と名付け、震災直後から続けてきた。被災地の子どもに楽器を届ける活動をしていたしおみさんは、石巻市の呉服店から津波に漬かって傷んだ反物を譲り受け、演奏家の舞台衣装によみがえらせてきた。衣装作りで生じた端切れも「震災の記憶として残そう」と、パッチワーク作りの活動を始めた。
 パッチワークは五十センチ四方の大きさで、被災した着物の端切れを生かせば、絵柄や他の素材は自由。製作を呼び掛けたところ、国内外から約二千八百枚が寄せられた。昨年末に届いた作品は、茶色い端切れと色鮮やかなフェルトでハートや草花が描かれ、春めいた雰囲気に仕上げられている。
 十五日午後一時から、パッチワークを一枚ずつ撮影して記録し、色や絵柄のバランスを考えながら縦横各十枚を安全ピンなどで留めてタペストリーにする。二月二日に石巻市で行われる贈呈式でこのタペストリーを展示。その後、市内の小中学校と高校に贈られる。しおみさんは「当初から石巻に返すことを目指してきたので、これで念願がかなう。一枚一枚の作品に込められた思いや物語を多くの人に伝えたい」と話した。
 十五日は雨天順延。パッチワーク作りの活動は今後も続ける。詳細はしおみさん=電090(2564)3198=へ。

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