劣悪な宿泊所紹介、行動履歴の記入強要…路上生活者への行政対応に学生支援団体「まずは安心できる住まいを」

2022年1月14日 17時31分
昨年末、一時宿泊施設が利用できると困窮者に知らせる学生ら=「家あってあたりまえでしょプロジェクト」提供

昨年末、一時宿泊施設が利用できると困窮者に知らせる学生ら=「家あってあたりまえでしょプロジェクト」提供

 住まいを失った人たちを支援する大学生らのグループ「家あってあたりまえでしょプロジェクト」が14日、JR大宮駅(さいたま市大宮区)周辺で昨年末、路上や公園で生活する人に一時宿泊施設を紹介した活動のメディア向けオンライン報告会を開いた。代表で上智大4年の岩本菜々さん(22)は「行政の制度が使えるものになるには働きかけが不可欠だと実感した」と話した。
 グループは昨年12月28~31日、さいたま市が一時宿泊施設としてビジネスホテルなどを確保していることを知らせるチラシ約400枚を配布。困窮者らの相談に応じ、宿泊手続きにも同行した。計14人が施設を利用したという。
 報告会で、学生たちは「過去に生活保護を利用して劣悪な無料低額宿泊所に入れられたり、法律上根拠がないのに細かな行動履歴を書類に記入するよう強要されたりして、行政に頼りたくないという声が多かった」と説明。岩本さんは「安心できる住まいを保障した上で、生活保護につなげていくことを行政のスタンダードにする必要がある」と話した。(奥野斐)

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