高齢者が通話しながらATM操作…それは還付金詐欺です「声掛け、110番を」 神奈川県内の被害2倍超に

2022年1月15日 06時55分
 ニセ電話詐欺のうち、医療費の払い戻しなどをうたい、被害者に電話で指示しながら現金自動預払機(ATM)を操作させて送金させる「還付金詐欺」の被害が県内で急増している。昨年一年間に確認されたニセ電話詐欺は件数、被害額ともに前年より減少したが、還付金詐欺はいずれも前年の二倍超。県警は「携帯で通話しながらATMを操作している高齢者がいたら、詐欺被害者の可能性が高い。見かけたら声を掛け、一一〇番してほしい」と呼び掛けている。(酒井翔平)
 県警捜査二課によると、昨年の還付金詐欺件数は、前年の二・四倍に当たる三百十九件(暫定値、前年比百八十四件増)。被害額は二・一倍となる約三億六千六百万円(同一億九千百万円増)。ニセ電話詐欺の手口のうち、息子などを装って金を要求する「オレオレ詐欺」に次いで二番目に多かった。前年は四番目だった。今年に入ってからも、昨年並みのペースで発生しているという。
 ニセ電話詐欺の総件数は千四百六十一件(同三百十二件減)、被害額は約二十五億五千九百万円(同約八億三千二百万円減)とともに減少。自治体職員らを装って高齢者からだまし取ったキャッシュカードで口座から現金を引き出す「預貯金詐欺」など、大半の手口の被害は前年より減少していた。
 オレオレ詐欺や預貯金詐欺などは、詐欺グループ側が被害者と直接会って現金やキャッシュカードを受け取る必要があるが、還付金詐欺は電話だけで送金させる手口。県警の担当者は「詐欺グループ側が、顔を見られたりするリスクが小さいと考えているのでは」と要因を分析している。

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