<虎寅トリビア>狛犬に代わり 寺社守る石虎

2022年1月15日 07時01分

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 狛犬(こまいぬ)の代わりに虎が守っている寺社が都内にある。善国寺(新宿区神楽坂五)では本堂前に一対の石虎が座っており、台座の浮き彫りも虎だ=写真<1>。正伝寺(港区芝一)の石虎はしま模様がきれいに彫られている。天現寺(港区南麻布四)には二対あり、書院前の石虎は一七六六年、本堂前のは一八三五年に作られたらしい。
 三つの寺に共通するのは毘沙門天(びしゃもんてん)をまつっていること。毘沙門天は寅(とら)の年、寅の月、寅の日、寅の刻にこの世に降臨したとされ、虎は毘沙門天の使者というのが石虎の由来のようだ。

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 吉祥寺(文京区本駒込三)にも石虎があり、経蔵(きょうぞう)前で肩を盛り上げて訪れた人の方を向いている=写真<2>。吉祥寺といえば武蔵野市内の地名のほうが知られているが、起源はこの寺だ。江戸時代、明暦の大火で焼け出された吉祥寺の門前町の人たちが開墾したのが武蔵野の地だった。もともとは吉祥寺周辺の住民だったから吉祥寺村と名付けられた。 (桜井章夫、写真も)
 次回は22日に掲載します。
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