<新型コロナ>茨城県内でも3回目ワクチン接種間隔の短縮続々 不透明な供給に困惑も

2022年1月15日 07時20分
新型コロナウイルスのオミクロン株(国立感染症研究所提供)

新型コロナウイルスのオミクロン株(国立感染症研究所提供)

 新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン株」が猛威を振るう中、ワクチンの三回目接種を巡り、従来八カ月とされてきた二回目接種との間隔を六カ月や七カ月に短縮する動きが茨城県内の自治体にも広がっている。県も感染拡大を抑えるため前倒し接種を促すが、市町村からは国の方針決定の遅さや不透明な供給の見通しに困惑する声も上がる。 (長崎高大、林容史、出来田敬司)
 県は十二月中旬の時点で、二回目接種者が感染する「ブレークスルー感染」の増加などを理由に、三回目までの接種間隔を可能な限り六カ月とするよう各市町村に通知している。
 水戸市は今月十一日、六十五歳以上の高齢者についてはワクチン確保のめどが立ったとして、二回目から六〜七カ月で三回目接種を実施する方針を発表。昨年七月二日までに二回目接種した市民には、既に接種券を発送した。
 市ワクチン事業室の担当者は「ワクチン供給の見通しがつけば、六十四歳以下も六カ月間隔で接種できるようにしたい」と話す。
 政府も十三日になって、原則八カ月間隔としていた方針を転換。三月以降、六十五歳以上の高齢者は六カ月、六十四歳以下は七カ月に短縮する方針を示した。
 他の県内自治体でも接種の前倒しが進む。
 取手市は六カ月間隔とし、既に三回目接種を始めた。市ワクチン接種推進室によると、市民から「接種券が届かない」などの問い合わせが増えているという。
 つくばみらい市も、二回目から六カ月以上が経過した十八歳以上を対象に三回目接種に着手。ただ、市ワクチン接種対策室は「ワクチンがある限り前倒しを進めていくが、供給が追い付かなければ難しい」と不安もにじませる。
 二月九日から三回目接種を始める境町では、町民がファイザー製かモデルナ製のワクチンを選べる。一、二回目と違っても構わないため、町ワクチン接種対策室の担当者は「ファイザー製に人気があるといわれ、集中した場合の対応が難しい」と懸念を示す。
 笠間市の三回目接種は一月二十七日から。市感染症対策室の担当者は「どの程度間隔を空ければいいのか、国の方針がなかなか決まらずやきもきした」と打ち明けた。
 県ワクチン接種チームによると、全ての市町村が前倒し接種に協力する姿勢という。十日現在、三回目接種を終えているのは医療従事者を中心に二万一千六百三十四人で、接種対象となっている十二歳以上の0・8%に当たる。

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