香取前遺跡 中世の堀や橋の遺構確認 結城市教委 街道沿いの大集落か

2022年1月15日 07時20分
 結城市教育委員会は、発掘調査中の「香取前遺跡」(同市武井)で、中世の堀や橋の遺構を確認したと発表した。戦国時代の旧鎌倉街道沿いに位置することから、宿場や市場などの機能も持つ大集落だった可能性があるという。

発掘調査で見つかった堀の遺構

 香取前遺跡は一九八一年に遺跡として登録されたが、長らく本格的な調査は行われていなかった。今回の調査は、畑地の道路や水路をつくる県のほ場整備事業に合わせて二〇二〇年度に開始。昨年九月からは、香取神社の北の約二千平方メートルを掘り進めていた。
 今回見つかった堀は全長四三・二メートル、幅二・二〜三・七メートルで、深さは約一メートルと推定。途中からY字形に二手に分かれている。昨夏までに発掘した約二十メートル分と合わせ、堀の規模は計六十メートル以上に達する。堀の縁には橋脚の一部や柱の跡などもあり、木製の橋が架かっていたとみられる。

出土した石臼や陶器など=いずれも結城市で

 また、一帯からは小皿やすり鉢、天目茶わんや茶臼、青銅製の金具や通貨など、十六〜十七世紀を中心とした約二千五百点の道具類も出土した。茶をたしなむ文化があったことが見て取れるという。
 市教委生涯学習課の斉藤達也主事は「中世の大規模集落の一端がうかがえる。文献や県内の他の調査例を参考に、遺跡の歴史的な意義を検証したい」と話した。(出来田敬司)

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