オミクロン正しく恐れる

2022年1月15日 07時28分
 新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン株」による感染が急拡大しています。
 昨年十二月には一時、新規感染者数が全国で百人を切りましたから、急激な増加には心配が募ります。
 オミクロン株は感染力が強く、感染拡大の速度が速い一方、重症化リスクは「デルタ株」よりも低い可能性があることが指摘されています。
 十二日付社説では「変異株の特徴を踏まえた柔軟で迅速な対応が不可欠だ」と、新たに得られた医学的な知見を基に、対策を機動的に講じる重要性を指摘しました。
 私たちにとって最も大事なことは、感染しないことであり、感染しても命に関わる状況に至ることなく、一日も早く回復することです。
 そのために私たち自身ができることを確認しつつ、政府や自治体が講じるべきこと、特に医療態勢の構築を求め続けたいと考えます。
 読者からいただくご意見もさまざまです。
 沖縄の感染者五十人の調査では、完全な無症状が4%にとどまることから、読者からは「軽く見ていた。オミクロン株は恐ろしい」との意見の一方で、「オミクロン株は重症化のリスクが低いらしい。恐怖を煽(あお)るのはミスリード」との声も届きます。
 オミクロン株はもちろん新型コロナウイルスには、まだまだ未解明なことがたくさんあります。それが、読者の皆さんの受け取り方の違いにつながっているのでしょう。
 これまでも何度か社説で指摘してきましたが、やはり大事なことは「正しく恐れる」ことです。そのためには、これまでに得られた医学的な知見や情報に基づいて、適切に対応する必要があります。
 楽観することなく、過度に恐れることもなく、日々の暮らしを送ることは、言うは易(やす)く、行うは難しですが、いつも心に置いて、困難な時期を乗り越えていきたい。
 忘れてならないのは重症化を引き起こす「デルタ株」の感染も続いていることです。オミクロン株でも感染が拡大すれば医療が逼迫(ひっぱく)し、社会のインフラが機能しなくなる問題も起こります。
 当たり前ですが、三密回避やマスク着用、手指消毒、小まめな換気など各自ができる感染予防策の大切さを、あらためて読者の皆さんと共有したいと考えます。 (と)

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