被害者の受験機会失われないよう「最大限の対応を」末松文科相 東大前で受験生ら刺傷事件

2022年1月15日 21時45分
大学入学共通テスト1日目の日程を終え、会場を後にする受験生たち。刺傷事件のあった東大の農正門前では警察官が警戒した=15日、東京都文京区で

大学入学共通テスト1日目の日程を終え、会場を後にする受験生たち。刺傷事件のあった東大の農正門前では警察官が警戒した=15日、東京都文京区で

 試験開始直前、受験生が襲われて負傷するという「過去に例がない」(大学入試センター)事態に、関係者は大きな衝撃を受けている。
 15日午後、末松信介文部科学相は同省で臨時記者会見を開き、被害者について「本人の状況と意向を確認し、最大限の対応をしたい」と述べ、受験機会が失われないよう何らかの救済措置を講じる考えを示した。二之湯智国家公安委員長に対して、警察による受験生の安全確保を要請したことも明らかにした。
 文科省は、新型コロナウイルスに感染して大学入学共通テストを受験できなかった受験生については、個別試験やその後の追試、面接、書類選考などによる合否判定を各大学に要請している。同省幹部は「これに準じた措置を視野に入れている」と説明した。
 大学入試センターはこの日、試験会場となっている全国の国公私立大学に対し、警備体制の強化を要請。試験場入り口で受験票による本人確認を行い、受験生以外の人や不審者の構内立ち入りを防ぐなど、共通テストの実施要領に盛り込まれた対策の徹底をあらためて求めたという。
 また、警察との連携について、同センターの担当者は「基本的には試験問題の輸送や、試験場内で危険物が発見された場合を想定している。不審者対応についての具体策はこれから検討する」との姿勢を示した。(小松田健一)

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