河野氏「非核化・拉致問題 前進に期待」

2019年7月1日 02時00分
 河野太郎外相は三十日夜、ポンペオ米国務長官から三回目の米朝首脳会談について電話で説明を受けた。河野氏はその後、記者団に「今日の面会が朝鮮半島の非核化に向け、大きな後押しになっていくことを期待したい」と語った。
 河野氏はポンペオ氏と今後の非核化方針を確認したことも明かした。北朝鮮への経済制裁については「非核化が行われれば、当然制裁は外れる。今後の方針は日米で一致している」と強調した。
 非核化交渉の進展が日朝関係に与える影響について、河野氏は「大きな後押しになる。非核化が進むということは、北朝鮮に関するそれ以外のプロセスも進むことにつながる」との見方を示し、日本人拉致問題の前進に期待感を示した。
 日本政府は、二月のベトナム・ハノイでの米朝首脳会談が決裂後、金正恩朝鮮労働党委員長が「殻に閉じこもってしまった」(外務省幹部)とみて、非核化交渉再開の兆しを探っていた。安倍首相は五月、正恩氏と「条件を付けずに会談したい」との意向を表明したが、北朝鮮から前向きな反応は得られていなかった。
 外務省幹部は、トランプ氏が正恩氏との会談意向を示したのが二十九日の米中首脳会談前だった点に注目。事前に訪朝した習近平(しゅうきんぺい)国家主席が正恩氏の意向などをトランプ氏に伝え、貿易交渉での立ち位置を良くするとの観測があった。
 同省幹部は、米朝会談でその効果が薄れたと分析。トランプ氏の急な判断の背景に、米中対立があるとの見立てだ。「政治家、リーダーとしての勘だろう」と指摘した。 (大杉はるか)

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