市民らイベント「フクシマを思う」 寄り添い続け30回目 原発問題考える 武蔵野で29日
2022年1月16日 07時07分
福島第一原発事故直後の二〇一一年五月に産声を上げた、原発問題を考える武蔵野市民らによる手作りイベント「フクシマを思う」が二十九日、三十回目の節目を迎える。実行委員会の中心メンバーで、元ラジオ局ディレクターの鎌内啓子さん(79)は「福島の方々へ寄り添い続けたいという気持ちや原発問題を風化させてはならないという人々の熱い思いに背中を押され、ここまでやってこられた」と振り返る。(花井勝規)
同日午後二時半、武蔵野公会堂パープルホール(武蔵野市吉祥寺南町一)で開演。第一部は、一四年に関西電力大飯原発の運転差し止め判決を出した元福井地裁裁判長の樋口英明さんが「私が原発を止めた理由」と題し、講演する。第二部では「生命を守り生活を維持するという人格権の根幹を具体的に侵害する恐れがある」などと樋口さんが書いた判決文を俳優の金子あいさんが朗読する。
第三部は、小室等さん(ギター、歌)、坂田明さん(サックス)、谷川賢作さん(ピアノ)がチャリティーライブで「死んだ男の残したものは」「雨が空から降れば」などを披露する。
イベントではこれまで、福島第一原発で記録写真を撮り続けている写真家の西沢丞さん(一九年)、本紙福島特別支局の片山夏子支局長(二〇年)、元東電社員ら多彩なゲストが講演している。
参加費は二千円。二十三歳以下は無料。事前予約が必要。問い合わせは実行委の鎌内さん=電090(2474)7911=へ。
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