順大病院「30年3月開院」 計画大幅遅れ 知事、見直し要求も

2022年1月16日 07時26分

順天堂大の病院建設予定地。広大な土地が活用されないままだ=さいたま市で

 県がさいたま市の美園地区に誘致した順天堂大付属病院について、大学側が二〇三〇年三月までの開院を目指すとする新たな整備計画を県に提出した。二〇年度の完成としていた当初の予定から大幅に遅れることになり、大野元裕知事は計画の見直しを求める可能性に言及。週明けの医療関係者らによる審議を経て、県が最終的な可否を判断する。
 新たな計画は新病院の名称を「順天堂大学医学部付属埼玉国際先進医療センター(仮称)」とし、二六年に着工。県と市が埼玉高速鉄道浦和美園駅から約一キロの距離に確保した約七・三ヘクタールの土地に、八百床を備える九階建ての病院を建設し、大学院も併設する。
 新病院の誘致は県が医師不足の解消を目的に進め、公募に応じた順大の計画が一五年に採用された。その時点では一八年三月に着工し、八百床規模で二〇年度に完成する予定だった。
 しかし、用地取得の手続きに予想以上に時間がかかったことなどから、大学側が一八年三月に計画変更を申請。スケジュールが不透明となり、県は開院時期を明らかにした整備計画の再提出を求めていた。
 昨年十二月末に新たな計画が提出され、大野知事は「医師不足の早期の是正は不可欠。スケジュールなどの見直しを求めることも含め、大学側とさらに協議を重ねる必要がある」としている。今月十七日と二十一日にそれぞれ予定されている、市地域医療構想調整会議と県医療審議会での議論を踏まえ、計画を認めるかどうか決める方針だ。(近藤統義)

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