<全文>岸田文雄首相、初の施政方針演説 「新型コロナに打ち克つことに全身全霊で取り組む」
2022年1月17日 15時54分
◆憲法改正と統計の不適切処理

岸田文雄首相
先の臨時国会において、憲法審査会が開かれ、国会の場で、憲法改正に向けた議論が行われたことを、歓迎します。
憲法の在り方は、国民の皆さんがお決めになるものですが、憲法改正に関する国民的議論を喚起していくには、我々国会議員が、国会の内外で、議論を積み重ね、発信していくことが必要です。
本国会においても、積極的な議論が行われることを心から期待します。

岸田文雄首相
昨年末に明らかになった建設工事受注動態統計調査における不適切な処理について、一言申し上げます。
先週14日に国土交通省の第三者委員会及び総務省の統計委員会から、検証結果が公表されました。
検証結果を真摯に受け止め、国民の皆さんにお詫び申し上げます。
関係大臣に対し、直ちに、再発防止に取り組むよう指示しました。政府統計全体の信頼を回復するべく、指導・監督してまいります。

岸田文雄首相
「己を改革する。」
幕末を生きた勝海舟は、「行蔵は我に存す」とともに、「己を改革す」、自らを律することに重きを置きました。
今、新たな時代を切り拓くに当たり、統計の不適切処理はもとより、我々政治・行政が、自らを改革し、 律していくことが求められています。
その最大の原動力は、国民の声です。国民の声なき声に、丁寧に耳を傾ければ、そして国民と共に歩めば、自ずと改革の道は見えてきます。
引き続き、「信頼と共感」の政治に向けて、謙虚に取り組んでいきます。共に力を合わせ、この国の未来を切り拓くため、心より、国民の皆さんの御理解と御協力をお願いいたします。
御清聴ありがとうございました。
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