システム障害原因は「現場の意見を軽視」とみずほFG木原次期社長 2月就任へ 「大胆に変革」誓う

2022年1月17日 20時21分

記者会見をするみずほFGの木原正裕執行役(左)とみずほ銀行の藤原弘治頭取=17日、東京都千代田区で

 みずほフィナンシャルグループ(FG)は17日、システム障害の頻発を受け、安定的な稼働に必要なシステム要員の確保や、人為的に重大障害を発生させて影響を図る検査の導入を盛り込んだ業務改善計画を金融庁に提出した。引責辞任する坂井辰史社長(62)の後任に木原正裕執行役(56)を充てることを柱とする新経営体制も発表した。(皆川剛)
 木原氏の就任は2月1日付。坂井氏の体調不良のため、当初予定されていた4月から前倒しする。新体制は「言うべきことを言わない、言われたことだけしかしない」と金融庁に指摘された組織風土の改革と障害に弱いシステム部門の再建が急務となる。退任する佐藤康博会長(69)の後任には今井誠司副社長(59)が就く。
 木原氏は17日の会見で、業務改善計画について説明。みずほでばかり障害が続発する理由を問われ、安定的なシステム保守のために人員や予算を増やしてほしいとの現場の意見を軽視した点を挙げ、「しっかり耳を傾けるべきだった」と述べた。
 みずほは、基幹システム開発後にシステム担当者を半減させた。障害多発を受けて、120人規模を投入して2割増やした。運用面では、テスト環境で重大障害を人為的に発生させて影響を図る検査を導入。エラー検知の緊急メールに誰ひとり対応しなかった昨年2月の教訓を踏まえ、警告方法も見直すとしている。
 また、部門を越えた積極的な行動を控えるなど、顧客をATMに立ち往生させる原因にもなった組織風土について、木原氏は「大胆に変革する。上意下達にはせず自発的な行動を歓迎する」と従業員に呼びかけた。3月までに、従業員が経営陣へ直接意見を投稿できる仕組みを作るという。
 木原氏は、木原誠二官房副長官の実兄で、政権との距離を問われると「判断を曇らせることはない」と述べた。
 傘下のみずほ銀行の藤原弘治頭取(60)の後任には、四月一日付で加藤勝彦副頭取(56)が就任する。

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