森鷗外 没後100年 写真でたどる生涯 文京区の記念館で特別展

2022年1月18日 07時18分

写真で森鷗外の生涯を紹介する特別展=文京区で

 七月に没後百年を迎える明治の文豪・森鷗外(一八六二〜一九二二年)の写真を集めた特別展「写真の中の鷗外 人生を刻む顔」が文京区立森鷗外記念館(千駄木)で開かれている。区と同館が今月から開催している没後百年記念事業の一環。約九十点の写真で鷗外の生涯や功績を紹介する。 
 鷗外は現在の島根県津和野町に生まれ、十歳で上京し東京大医学部を卒業。軍医としてドイツ留学し、日清・日露両戦争に従軍した。その傍らで「舞姫」「うたかたの記」など文学作品を発表し、文学、美術関係者と広く交流。六十歳で亡くなるまで、明治から大正時代を代表する文化人として活躍した。
 展示では、上京した当時の幼さが残るおかっぱ頭の姿から、医学を志して勉学に励んだ学生時代、留学時代の若々しい姿、軍や文学関係者らとの写真などが並び、顔つきやまなざしの変化がわかる。モノクロ写真を人工知能(AI)と手作業で着色したイメージ写真も複数が展示され、当時の様子が色鮮やかに生き生きと伝わる。
 鷗外は顔は経験や立場でつくられていくと語っており、企画担当者は「晩年の写真からは本人が思う自分の顔になってきたという自負が感じられる」と話した。
 四月十七日まで。観覧料一般五百円。鷗外百六十回目の誕生日である今月十九日は無料。休館日など詳細は同記念館のホームページまたは電話=03(3824)5511=へ。(長竹祐子)

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