米軍岩国基地内で酒類提供 「まん延防止」で我慢する地元を横目に…基地内には要請なし

2022年1月18日 21時01分
 米軍岩国基地(山口県岩国市)内で働く日本人従業員らによる労働組合は18日、基地内の飲食店が酒類を提供していたと、本紙の取材に明らかにした。市内の飲食店は新型コロナウイルスの「まん延防止等重点措置」に基づき、酒を出さないよう求められている。日米地位協定で日本国内の感染対策が基地内に適用できないため、同じ地域でも対応にずれが生じている。
 在日米軍関係者の新型コロナ感染者は17日午後時点で6343人に上り、うち岩国基地は761人と1割強を占める。
 全駐留軍労組山口地区本部によると、岩国基地内のバーが13、14両日、営業を行い、酒を提供していたという。従業員からは客の吐しゃ物などの清掃を通じた感染を懸念する声が寄せられている。市内の飲食店は重点措置に基づき酒類提供停止が要請されているが、地位協定で「日本の規制や管理に服さない」と定められた米軍基地内の食堂などは要請の対象外だ。
 ただ、在日米軍のずさんな感染対策が発覚したのを機に、日本政府は国内と整合的な措置を米側に働き掛けている。松野博一官房長官は18日の記者会見で、本紙の質問に対し、基地内で酒類提供が可能となっていると説明。「山口県や岩国市からは、米軍施設内の酒類提供など具体的な感染防止策まで米軍に要請するつもりはないと聞いている」と語った。(山口哲人)

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