環境に優しい学校教材へ 鎌倉の保護者たち、今月末までオンライン調査

2022年1月19日 07時27分

「アンケートをみんなで話し合うきっかけにしたい」と話す(左から)川田さん、平野さん、原さん=いずれも鎌倉市で

 アサガオを育てるのはプラスチック製の青い植木鉢じゃなきゃだめ? 学校の補助教材に疑問を感じた母親が声を上げたことをきっかけに、鎌倉市の保護者らが「サステナブル(持続可能)な学校教材」について考え、動き始めた。今月末までオンラインアンケートで意見を募り、社会を変える一歩にしたいと意気込む。(石原真樹)
 小学校の生活科で取り組む、アサガオの観察。子どもが市立腰越小学校に通う川田千代子さん(42)は昨年春、プラスチック製の鉢の一括購入を学校から説明され、「プラは使いたくない」と思った。
 沖縄県出身。海が好きで「延々と貝を拾っている子」で、十代の一時期は毎日のように海に飛び込んで遊んでいた。十年前に藤沢市に引っ越し、サーフィンを楽しむ海辺の風景を「カラフルできれい」と思っていたが、子どもと出掛けるようになり、砂浜に目を向けて気付いた。「赤、青、黄色のマイクロプラスチックがこんなにたくさんある」
 環境について勉強し、プラを減らす暮らしを心掛ける中、子どもが学校で環境問題を学びながらプラの鉢を使うことに納得できなかった。ママ友に声をかけ、賛同してくれた十一人の署名を添えて、自然界で分解できる素材の鉢への変更を提案する手紙を学校に出した。
 発注済みのため変更はかなわなかったが、経緯をFacebookで発信すると共感の輪が広がり、保護者や市内外の教員、教材販売会社の社員らと任意団体「サステな学校プロジェクト」を立ち上げた。勉強会を重ね、上の子が使ったお下がりのコンパスではダメだと学校に断られて、同じコンパスを二度購入したなどの経験を語り合い、教材を一括購入する学校と、保護者が選べる学校があることなどを情報交換した。
 四月からの新年度を前に今月、公立小の保護者らを対象に、持ち帰ったアサガオの植木鉢をどうしているかや、教材の購入時に重視する点などを尋ねるアンケートをオンラインで開始。結果は教育委員会や教材メーカーなどに渡す予定だ。
 市立山崎小の保護者の原由美子さん(41)は「みんな同じ教材でないと、先生の指導や会計が大変なことも分かるが、考えるきっかけにしたい」。腰越小の保護者で、同市のごみ問題を考えるプロジェクト「ゴミフェス532(ゴミニティ)」共同代表の平野リエさんは「『このままでいいの?』との疑問を社会に問い掛けたい」と話す。
 アンケートや活動の詳細はFacebook(「サステな学校プロジェクト」で検索)へ。

学校教材について話し合う母親ら=昨年7月(サステな学校プロジェクト提供)


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