「経験ない潮位変化で…」トンガ沖噴火による津波警報遅れに気象庁長官 今後はすぐ発令に改善

2022年1月20日 06時00分
15日、南太平洋の島国トンガ沖の海底火山噴火の様子を捉えた衛星写真=気象庁提供、AP

15日、南太平洋の島国トンガ沖の海底火山噴火の様子を捉えた衛星写真=気象庁提供、AP

 気象庁の長谷川直之長官は19日の定例会見で、南太平洋・トンガ沖の海底火山噴火後に津波警報や注意報の発表が後手に回ったことから、当面の対応として地震後の津波と異なる潮位変化であっても、注意報相当の変化を観測した時点でただちに注意報を発表する改善策を示した。
 噴火は15日発生。気象庁は同日午後7時すぎ、トンガに近い洋上の観測点で潮位変化が小さいことから日本での被害の心配はないと発表した。しかし、午後8時ごろから日本各地で予想より2~3時間早く潮位変化を観測。深夜に奄美大島で1.2メートルの変化を観測後、急きょ警報や注意報を出した。
 長谷川長官は「経験のない潮位の変化で、何か分からないまま警戒を呼び掛けるまでに時間を要した」と説明した。津波警報・注意報が遅れたことに「暮らしや命を守る(気象庁の)立場からは残念なこと」と述べた。
 今回の現象は噴火によるとみられる気圧変化も伴っており、そのメカニズム分析に加え、新しい情報提供の方法を有識者を交えて検討するという。(宇佐見昭彦)

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