立憲民主党 岸田政権のコロナ対策を「メリハリなく後手」と批判 首相は「先手で対応」強調 衆院代表質問

2022年1月19日 20時48分

衆院本会議で代表質問をする立憲民主党の泉代表。後方手前右は岸田首相

 立憲民主党の泉健太代表らは19日に始まった衆院代表質問で、岸田文雄首相の新型コロナウイルス対応の不備を追及した。オミクロン株の特性を踏まえた「メリハリをつけた対策」になっていないと批判。先手を打っているとの首相のアピールに対し「後手そのものだ」と断じたが、首相は認めなかった。
 泉氏は「政府の対応策を急ぎオミクロン前提に改善すべきだ」と提案した。昨夏に流行したデルタ株より感染力が強い一方、重症化率は低いとされることに触れ「都道府県はこれまでの基準でまん延防止等重点措置を出すべきかどうか判断が難しくなっている」と指摘。前例を踏襲せず、現実的なリスクに即した対策に見直す必要性を強調した。
 首相は、政府のコロナ対応は専門家の意見を踏まえた内容だと反論し、重点措置の適用基準を見直す考えはないと明言。具体策では、医療提供体制の拡充など発表済みの取り組みの紹介に終始したため、泉氏は記者団に「今までの考え方を繰り返すなら質問した意味がない」と憤った。

衆院本会議で代表質問をする立憲民主党の小川政調会長

 立民の小川淳也政調会長は、政府がオミクロン株の感染拡大を受け、海外からの入国者の待機場所を宿泊施設から自宅に切り替えたことなどは「水際対策の不十分さ」だと主張。感染者の宿泊・自宅療養を広く認める方針転換も含め「事態悪化を後追いする形で基準を緩め、対策を緩和し、追認と追従を繰り返す姿は安倍・菅政権以来、何度も目にしてきた」と迫った。
 首相は「全てを見通して判断できるわけではない」と釈明しつつ、コロナ対応が後手とは認めず「引き続き先手で対応する」と譲らなかった。対策の遅れが求心力低下を招いた安倍・菅政権の末路が念頭にあるとみられる。厳しい制限には自民党を支持する財界からの批判もあるが、コロナ対応は夏の参院選の結果を左右する最重要課題。首相の姿勢に関し、自民党中堅は「亡くなる人が増えれば世論の反発を招くから、慎重に対応せざるを得ない」と指摘した。(山口哲人)

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