古墳時代 鈴の音色 かみつけの里博物館で19点の動画上映 来月28日まで 県内出土の埴輪も紹介

2022年1月20日 07時41分
 新型コロナウイルス感染急拡大を受け、群馬県内全域で二十一日からの「まん延防止等重点措置」適用が決まったが、県有施設や自治体の博物館などは現状では感染防止対策を徹底し、予約制や混雑時の入場制限などをした上で開館する方針だ。高崎市のかみつけの里博物館では、古墳時代の遺跡から出土した鈴に焦点を当てた特別展「鈴−よみがえる古墳時代の響き−」を開催中。出土品の鈴の音色を聞くことができる動画も上映している。二月二十八日まで。(安永陽祐)

展示している三環鈴=いずれも高崎市で

 映像と音の展示は同館で初めて。同館によると、丸い金属の鈴は五世紀ごろ、朝鮮半島から伝来したとされる。古墳時代は馬具や装身具、飼っていた動物にも鈴を付けていた。日本各地の古墳から出土しているが、出土地はやや東日本に偏り、中でも群馬県は質、量ともに豊富という。
 会場では、県内で出土した古墳時代のさまざまな鈴や埴輪(はにわ)など約百点を展示。鈴付き馬具の中でも、全国的に出土例が少なく珍しい三環鈴(さんかんれい)と鈴杏葉(すずぎょうよう)も解説している。三環鈴は環の周縁のほぼ三等分の位置に三個の鈴が配置された青銅品。鈴が二個や四個のものも少数だが見つかっている。
 杏葉は馬の胸や尻などの馬具に下げる平板な装飾品。三つの鈴を付けた三鈴(さんれい)杏葉や、五つの鈴を付けた五鈴(ごれい)杏葉がある。これらの鈴付き馬具が当時、どのように使用されたかが分かるように馬をかたどった馬形埴輪も並べている。

当時の馬に付けていた鈴の様子が分かる馬形埴輪の展示

 首に鈴付きの首輪を付けた鵜(う)飼いのウや尾に鈴を付けた鷹匠(たかじょう)のタカなどの埴輪も展示。動画は、出土品の金属製の鈴や土鈴など十九点の響きを収録した。
 原佳子学芸員は「伝来したばかりの鈴は見た目にも美しく、視覚や聴覚で訴える、豪族たちの権威を示すものだったと考えられる。普段聞くことのできない古墳時代の鈴の音も楽しんでもらえれば」と話す。
 観覧料は大人二百円、学生百円、中学生以下と六十五歳以上無料。原則火曜休館。コロナ感染状況によっては会期の変更もある。問い合わせは同館=電027(373)8880=へ。

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