<新型コロナ>神奈川県で過去最多3344人の新規感染 県所管「発生届」1078件が未入力、療養支援の遅れに

2022年1月20日 20時33分
 神奈川県内で20日、新型コロナウイルスに感染した横浜市の90代女性の死亡と、新たに過去最多となる3344人の感染が判明した。県と6市の保健当局が発表した。黒岩祐治知事は取材に「恐ろしい増え方をしており、危険な状態だ」との認識を表明した。
 医療機関から提出される感染者の「発生届」は、19日時点の県所管分だけで過去最多の1078件が未入力で、食事の配送など療養支援の開始が遅れている。知事は「県民に不安を与えて申し訳ない。食事をどう運ぶのかなど、新たな仕組みを早く提示したい」と述べた。
 横浜市は1361人の感染を発表。初めて1300人を超え過去最多となった。重症は90代男性の1人、中等症は90代女性と70代男性の2人で、他は軽症か無症状、調査中。
 小脳出血や高血圧の基礎疾患のあった90代女性の死亡を発表。デイサービスでのクラスター(感染者集団)で13日に陽性となっていた。
 新たなクラスターは14件。戸塚共立リハビリテーション病院、新横浜リハビリテーション病院、横浜相原病院と、保育所8カ所、市立小学校、放課後児童クラブ、児童福祉施設。
 市によると、ほとんどオミクロン株に置き換わっているとみられる。自宅療養者は7000人を超えるが、酸素飽和度が93%以下の人はほぼいないという。
 川崎市は10歳未満~90代の992人の感染を発表した。1日の発表者数としては感染の「第5波」だった昨年8月20日の806人を上回り、過去最多となった。
 このうち市立小学校の児童が5人、宮前区の高齢者グループホームに勤める職員5人と利用者9人が含まれ、市はそれぞれ計10人、計15人のクラスターと認定した。クラスターが発生した麻生区の特別養護老人ホームの入居者2人と職員4人も陽性となり、この施設の感染者は計18人となった。
 市教育委員会は児童や生徒の陽性が判明したとして、東門前、大師(川崎区)、東小倉(幸区)、登戸(多摩区)、千代ケ丘(麻生区)の5小学校と金程中学校(同区)で、20日からの学級閉鎖を発表。市こども未来局も、新たに市内13カ所の保育施設が臨時休園したと発表した。
 県は402人を発表。平塚保健福祉事務所管内の高齢者福祉施設で5人、厚木保健福祉事務所管内の介護老人保健施設で8人、同事務所管内の公立病院で7人の新規クラスターが発生した。公立病院は公表に向けた調整が付かず、非公表という。
 相模原市は221人の感染を発表した。緑区の放課後等デイサービスで利用者の小中学生2人と職員1人の感染が確認され、計7人のクラスターと認定。市内の大学運動部などで発生しているクラスター5件で1~10人増え、計8~18人となった。
 横須賀市は157人の感染を発表。中等症の10歳未満の小学生女児は基礎疾患があり、発熱してすぐに検査キットで陽性になり、その後入院した。高校で生徒計7人のクラスターを認定した。発生中のクラスターは教育保育施設4カ所で計34人、18人、11人、8人、病院は計7人、高校は計9人に増えた。
 茅ケ崎市は91人の感染を発表。クラスターは、成人式後の会食2件が計31人と計7人、管内医療施設が66人に増えた。
 藤沢市は120人の感染を発表。小学校と認可保育所のクラスターが計17人と計7人に増えた。
 また、県は自民党の国松誠県議(60)=藤沢市=が感染したと発表した。県議の感染は今年初めてで、計2人目。軽症だが、21日の県議会本会議と常任委員会は欠席する。

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