核廃絶を願うバラ、大学に咲かせよう 明治学院大の学生たちが構内に、核禁止条約発効から1年を前に

2022年1月21日 06時00分
バラ「ICAN」を植える和田征子さん(左)と明治学院大の学生たち=横浜市戸塚区で

バラ「ICAN」を植える和田征子さん(左)と明治学院大の学生たち=横浜市戸塚区で

 核兵器禁止条約の発効から22日で1年。被爆者の思いを残し平和のシンボルに育てようと、明治学院大横浜キャンパス(横浜市戸塚区)の学生らが20日、核兵器廃絶を願って名付けられたバラ「ICAN(アイキャン)」の株を構内に植えた。卒業生で、日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の和田征子事務局次長(78)も同席。「花が咲いて平和につながればうれしい」と願った。
 バラのICANは、非政府組織(NGO)核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)が2017年にノーベル平和賞を受けた際、活動に共感した広島県の被爆者で、育種家の田頭数蔵さんが開発し、ICANの許可を得て命名した。淡いピンクの花を咲かせる。
 植樹したのは、学内で社会問題を考える場を提供する同大の任意団体「Peace☆Ring(ピースリング)」の学生たち。昨年5月、団体顧問で同大国際平和研究所の高原孝生所長(67)から提案を受け、準備を開始。学内の奨励金制度を活用し、5株を購入した。
 この日は、1歳の時に長崎市で被爆した和田さんを招待。和田さんは一緒に株を鉢に植え、母親から被爆時の惨状を繰り返し聞いて育った体験を学生たちに話した。
 国際学部1年の本間のどかさん(19)は「バラが咲いた時、学生が横浜から被爆者への思いを巡らせるきっかけになってほしい」と話し、団体代表で同学部3年の曽我惇人さん(21)は「社会について考えるシンボルになるように」と願った。
 和田さんは核兵器禁止条約に署名・批准していない日本政府に対し「国として何をするべきか、しっかり考えてほしい」と求めた。(丸山耀平)

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