鳥取・島根県境の江島大橋は急勾配で知られる。五千トン級の船…

2022年1月21日 07時03分
 鳥取・島根県境の江島大橋は急勾配で知られる。五千トン級の船が下を通れるよう最上部は高さ約四十五メートルという▼通称「ベタ踏み坂」。車のアクセルを思い切り踏み込む必要があるから、という由来らしい。軽乗用車のCMで有名になった。たもとから撮った写真では天に昇るかのような急坂に見える▼日々の新規感染者数のグラフを眺めていると、急坂を上っているような気分になる。新型コロナウイルスの流行第六波で、新たに首都圏や東海などの十三都県が今日から「まん延防止等重点措置」の適用対象となる▼オミクロン株の感染力の強さで流行が広がっているが、あまり重症化しないというデータもある。感染対策と経済をどう両立させるかが肝要なのだろうが、人によって言うことが異なるようだ▼政府分科会の尾身茂会長は「ステイホームは必要ない。飲食の人数制限を」と語り、東京都知事は「不要不急の外出自粛」を求める。東海三県でも愛知、三重は時短などの条件付きで飲食店の酒提供を認めるが、岐阜は全面的に酒禁止を求めている。結局、ウイルスには分からないことが多く、手探りということか▼急坂が舞台のCMでは運転手がアクセルを「ベタ踏み」せずに上り、軽乗用車の性能を訴えた。一方、コロナ流行の六度目の<坂>はもちろん、上りたくて上っているわけではない。早く下りにならないか。

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