笑い、涙 浪曲知る一歩に 映画上映トーク 浅草木馬亭で28日から催し

2022年1月21日 07時16分

イベントのポスターを手に「新作の撮影のために木馬亭に通っている」と話す伊勢哲さん=台東区で

 浪曲の定席「浅草木馬亭」(台東区浅草二)で二十八〜三十日、木馬亭二代目席亭で「おかみさん」と親しまれた故・根岸京子さんや浪曲師らを追ったドキュメンタリー映画を上映し、ゆかりの人々が語らう催し「シネマ浪曲新作大公開in木馬亭」が開かれる。企画した映画監督の伊勢哲さん(65)=練馬区=は「笑いと涙を追求する浪曲の世界を知ってもらうきっかけになれば」と話す。(小形佳奈)
 「浪曲師 葵わか葉リターンズ」「国本武春の丹波浪曲道中記」(いずれも新作)、「浅草木馬亭 席亭(おかみ)さんと武春さん」(二〇二〇年)など五作品を上映。
 上映後は、映画に登場する浪曲師や伊勢さんらが、根岸さん、二〇一五年に五十五歳で亡くなった武春さんの思い出、作品について語るトークイベントのほか、玉川太福さん(二十八日夜)、玉川奈々福さん(三十日夜)らによる浪曲の披露もある。

「国本武春の丹波浪曲道中記」の一場面(伊勢哲さん提供)

 伊勢さんは、父の影響で一九八〇年代から木馬亭に通い、根岸さんや武春さんらと交流した。二〇〇〇年代初頭に久しぶりに行ってみると「浪曲師もお客も高齢化していて、客席は閑古鳥が鳴いていた」。
 存続に危機感を抱き「記録に残したい」と、〇七年から撮影に通い、〇九年末にDVDボックスを発売。その後も浪曲師を追った作品を発表してきた。昨年三月にも木馬亭で作品群を紹介する催しを開いた。「浪曲を知らなかった若者が来場し、映画に出てきたレコード店に訪ねてきた人もいたと聞いた」と手応えを話す。
 入場料二千五百円など。二十九日昼の部は映画のみの上映で、一作品千五百円。トークイベントと浪曲ライブは、ユーチューブで生配信を行う。二十八日のトークに出演予定だった葵わか葉さんは、けがのため不参加。
 問い合わせは伊勢さんの制作会社「秀真(ほつま)」=電03(5391)1035、メール=roukyoku@hotsuma.co.jp=へ。

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