<新型コロナ>きょうからまん延防止 「同じ対策の繰り返し」「この先どうなるのか」 飲食店、不公平の声も

2022年1月21日 07時28分

「対策の不公平感を何とかしてほしい」と語る竹本さん=横浜市中区で

 新型コロナウイルスの感染急拡大を受け、まん延防止等重点措置が二十一日から神奈川県内全域に適用される。飲食店への時短営業や酒類提供制限の要請は昨年十月以来となり、経営者から「同じ対策を繰り返しているだけ」「この先どうなるのか」と嘆き節も聞こえる。イベントの人数制限も再開となり、主催者はいっそう慎重な運営を迫られる。(吉岡潤、安田栄治、神谷円香、石原真樹)
 「対策の対象はいつも飲食店ばかり。人が集まってマスクを外すから仕方ないとも思うけど、同じことをぐるぐる繰り返しているだけ」。横浜市中区のイタリアンレストラン「ブリックス」の竹本直人店長(42)は表情を曇らせた。
 国や県の対応に不満を隠さない。「小さな店は普段の売り上げより協力金で収入が多くなることもある。うちは支出の方がずっと多い。不公平感が強い」。今回の重点措置では酒類を提供しない場合、感染対策の認証を受けた店と非認証店で協力金が同額となることも「おかしな話」と首をかしげる。「ちゃんとやっている店がばかを見る感じ」
 二十一日からは午後八時まで酒類を出し、同九時まで営業する。「夜はお酒を飲みに来る方が多い。お酒を出さないなら、いっそ閉めた方がいい」。ただ、「オミクロンが収まった後もどうなるのか。先が見えない」と不安をのぞかせた。
 JR南武線武蔵溝ノ口駅(川崎市高津区)近くで酒処「いい田」を営む飯田美代子さん(76)は「こんなに早く感染が広まるとは」と頭を抱えた。昨年十月に営業を再開し、客足が戻ると期待していた中での重点措置。店を開いて二十七年になるが「こんなに苦しい状況は初めて」と唇をかむ。
 二十一日からは午後八時までの酒類提供、同九時までの営業とするが、「今の状況では緊急事態宣言がいつ出てもおかしくない。この先どうなるのか」と心配を隠さなかった。
 一万人規模のぴあアリーナMM(横浜市西区)はこれまでと同様に感染防止対策を徹底し、各イベントの主催者と話し合いながら興行を続ける。今のところ延期や中止はないという。間宮幸治ホールマネージャーは「マスクをして声を出さないなど、観客は静かにマナーを守って頂いている」と話し、換気や二酸化炭素濃度の測定もしながら運営していくとした。
 鎌倉市の鶴岡八幡宮は昨年に続き、節分の豆まきの中止を決めた。昨年末ごろまでは「二〇二二年はできるのでは」と準備を進めていたが、年明けに急激に感染者が増えて断念した。
 コロナ前の豆まきでは公募で集まった参加者が烏帽子(えぼし)に直垂(ひたたれ)、晴れ着姿などで「福豆」をまき、大勢の参拝客でにぎわった。今回は、境内の舞殿で神事と、弓の弦を鳴らして邪気を払う「鳴弦(めいげん)式」を行う。担当者は「豆まきができないのは残念だが、コロナ退散の願いを込めて神事と鳴弦式を実施したい」と話す。

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