尊厳を守れる社会に 女性差別やLGBTQ考え、生徒らが作った教育展 川崎市平和館で

2022年1月22日 07時31分

生徒らが考えた教育プログラムのパネルを紹介する暉峻さん=中原区の市平和館で

 中学生から大学生が平和や人権について考えて作った教育プログラムのパネル展「排除に抗するためのへいわ教育展」が、川崎市平和館(中原区)で開かれている。女性差別やLGBTQなど、生徒らが考えたあらゆるテーマをパネル化。コロナ禍で社会が困難な中にある今、人の尊厳を守れる社会を考えようと同館で企画した。二月六日まで。(竹谷直子)
 会場には、LGBTQについて学ぶ紙芝居や、女の子だからという理由で制限を受けたり、何かを諦めたりした人が47%にのぼる調査などを示したパネル四十枚が並ぶ。「みんなのためだから」などと正当化されがちな、さまざまな差別や排除の数々だ。
 「和食、洋食、どっちが好き?」や「犬派?猫派?」などの質問を重ね、多数決で少数派が次々と排除される過程を示したパネルでは、排除のない物事の決定プロセスのために、「多数決以外の方法が必要」と説いた。
 パネル化したのは、普段は教育を受ける側の生徒らが考えた教育プログラム。平和学を専門にする平和館専門調査員の暉峻(てるおか)僚三さんが昨年十二月に、市内外の中学、高校、大学で出張授業を行い、参加した約四百五十人の生徒らが作った。
 平和学では、戦争や武力紛争だけでなく、貧困や差別など人から尊厳ある生を奪う行為や社会構造を、非平和と位置付けている。コロナ下に起きる排除も重要なテーマだ。
 暉峻さんは「平和は語り交わして作っていくもの。パネルはその素材になる。排除にどう抗することができるか、中学生を中心に創造性あふれるプログラムを作ってくれた。ぜひ見に来てもらえれば」と話した。
 入場無料。二十四日、三十一日は休館日。

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